本田技研工業が開発、ホンダエンジニアリングが製造していた自律二足歩行ロボット。
概要
ASIMOの名はAdvanced Step in Innovative Mobility(新しい時代へ進化した革新的モビリティ)の頭文字。ニューヨーク証券取引所の始業ベルを鳴らした初のロボである。市販化はされていない。
日本科学未来館での実演イベントも2022年3月31日に終了、ただし「今後も展示やグッズ販売などキャラクターとしては残す方向で検討している。ロボットの開発現場など舞台裏での活用も続ける」との事 。
※記事作成の情報源として日本科学未来館 公式ページ 『THANK YOU ASIMO! ~未来館卒業おめでとう 人型ロボット「ASIMO」未来館卒業記念イベントを開催!』(外部リンク)を参照した。
開発史
(1986)E0→(1987)E1→(1989)E2→(1991)E3、E4→(1992)E5→(1993)E6
E0では一歩進むだけで15秒要したが、E3で静歩行から動歩行になり、E4で足首と足裏に緩衝材が入った。E5でフラついても自力で立て直すことが可能に。E6で階段昇降。平衡を保ち、障害物も乗り越えられるようになった
(1993)P1→(1996)P2→(1997)P3→(2000)P4
ここから上半身も付くようになった。P1は外部電源、P2でニッケル電池に。P3とP4で小型軽量化に成功。そして同年、アシモへ繋がることになる(2004年版よりリチウムイオン電池採用)
(2017/9)E2-DR:カナダ・バンクーバー「IROS 2017」産業展覧会で披露された災害用ロボ。稼働時間90分、雨天は20分、梯子昇降可。防塵で瓦礫は匍匐前進で乗り越え。頭部・両手にもセンサー・カメラを備え、通信は光。耐用温度は-10~40℃
※2017年9月に発表されたが既に開発は中止され再開の見込み無し(動画は『IEEE Spectrum』 公式YouTubeチャンネルより転載)
ASIMOで培われた技術の種が品種改良された『「Hondaアバターロボット」(分身ロボ)とAIサポート遠隔操縦機能』
【Honda Avatar Robot AI supported remote control】
ASIMOで培われた技術の種が品種改良された『自動配送ロボットを使った走行実証実験』
【Honda先進テクノロジー「自動配送ロボット 実証実験の取り組み」】
※動画は本田技研工業株式会社運営 公式Youtubeチャンネル 『本田技研工業株式会社 (Honda) 』より転載
ASIMOで培われた技術の種が実りをもたらす『製品・サービス化事例』
- ASIMOの自然言語処理技術『HRiME』(マルチドメイン対話システムフレームワーク)
ASIMOで培われた技術の種がつぼみから芽吹く『ライセンス契約事例』
- ASIMOの「人物検出技術」
※歩行者量計測ヒューマンセンシング『人物検出技術』(外部リンク)
- ASIMOのロボット聴覚技術『HARK』(ハーク)
関連項目
Big Dog:こちらは四足歩行動物の動的歩行のパターンを再現した四脚ロボ。ボストンダイナミクス製