概要
塩竈市とは、宮城県のほぼ中央に位置する仙台湾に面した自治体である。
「塩釜港を中心とする港町」「志波彦神社・鹽竈神社の鳥居前町」という二つの側面を持っている。
水産業が盛んで、生マグロの水揚げ、蒲鉾など魚肉練り製品の生産が日本一である。
「塩竈」と「塩釜」
塩竈の「竈」の字は、画数が多い旧字体である。
このため、ニュースの報道や駅名表記では「塩釜」と簡略されることが多い。
また、同市公式サイト内には「「竈」の字について」という地名由来と筆順gifアニメによる書き方講座のページが設けられている。
近年は「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎の名字と同じ字が使われているということで同ページ目当てのアクセスが急増した。
「竈札」(かまどふだ)
同市のいくつかの主要観光施設で、数量限定で「竈札(かまどふだ)」なるモダンなイラストが描かれたカードが配布されていた。
イラストカードの裏側には「竈」の字の書き順が書かれており、何が何でも「竈」の字の書き順を覚えさせるという、企画者達の「責務を全うする」熱い意志を感じられる。
志波彦神社・鹽竈神社
同市にある神社で、二社が同一境内に鎮座している。
両社合わせて旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
神紋のモチーフになっている塩竈桜は、国の天然記念物に指定されている。
境内に併設されている鹽竈神社博物館では、歴代仙台藩主が奉納してきた御神刀や製塩に関する模型解説、海の生き物の剥製などが展示されている。
志波彦神社
式内社(名神大社)。
冠川(七北田川の別名)河畔に降臨されたとする志波彦神を祭る神社。
鹽竈神社
式外社、陸奥国一宮。
全国にある鹽竈(鹽竃・塩竈・塩竃・塩釜・塩釡)神社の総本社。
塩竈の地名の由来にもなっている。
別宮に塩土老翁神、左宮に武甕槌神、右宮に経津主神を祭っており、主祭神は別宮に祀られている塩土老翁神。
東日本大震災による被害
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、犠牲者を含む被災者、史跡・観光施設・養殖施設・船舶の破壊・流失・浸水、及び自然地形の崩壊など甚大な被害が発生した。
現在も本塩釜駅周辺では、浸水被害の爪痕を目の当たりする事が出来る。
主な出身著名人
山寺宏一:声優、俳優、タレント
島﨑信長:声優
余談
- 1平方キロメートルあたりの寿司屋店舗数、人口あたりの寿司屋店舗数も日本一多い。
- 2019年には田代まさし5度目の逮捕のきっかけとなった薬物を発見した現場としても有名になった。