概要
アイヌ民話に登場する妖怪で、カイセイとは「死骸」といった意味である。
ボロボロのアットシ(樹皮でできた民族衣装)を着た、手足が無いアイヌのような姿であるといわれ、空き家や古い民家の中に棲んでいるのだという。
そのような場所で休息を取ると、胸や首を押しつけてきて寝ている者を苦しめるといわれている。
慣れない場所で寝たことにより寝苦しくてうなされたり、金縛りとなった状態を擬人化した存在であると考察されるが、明治から昭和初期にかけて民話収集を行い「日本のグリム」と呼ばれた、民俗学者・佐々木喜善は座敷童との関連性を論じている。