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ゴールデン・ドラゴン・ファンタジィの編集履歴

2022-02-20 16:57:50 バージョン

ゴールデン・ドラゴン・ファンタジィ

ごーるでんどらごんふぁんたじい

1986年に、東京創元社・創元推理文庫「スーパーアドベンチャーゲーム」レーベルから発売された、ゲームブックのシリーズ。

概要

「ゴールデン・ドラゴン・ファンタジィ」とは、イギリスのゲームブックのシリーズである。

作者は、デイブ・モーリス、オリバー・ジョンソン。

日本では、86年に「スーパーアドベンチャーゲーム」のレーベルで、創元推理文庫より全六巻が刊行された。

作者二人が創造した「レジェンド世界」を舞台としている。

特徴として、一冊のパラグラフが約300程度という、「ファイティングファンタジー」シリーズの400に比べて若干少なめという事が挙げられる。


主人公=君のキャラメイク時に決める能力値は、体力の他はPSI(直感力)、および敏捷力。

PSIは勘や魔力的な能力を、敏捷は器用さや敏捷性を表す。

戦闘に関しては、技術(スキル)や攻撃力といった点数は設定されず、2D6を降り、それが敵の強さ(多くは6~7)以上の値なら攻撃成功し敵の体力を三点減少、以下だったら攻撃失敗し地震の体力を三点減少というシステムになっている。

体力およびPSIがゼロになると死亡する。


内容は、全てが一方方向で双方向性ではない。また、難易度も全体的にそれほど高くはない。


刊行巻


吸血鬼の洞窟

デイヴ・モーリス著。

夕刻。ウィストレンの森で狼の遠吠えを聞きつつ、旅路を急ぐ剣士=君。

森を抜けられず、迷ってしまったが、森の中で巨大な屋敷を発見する。だが君は知らなかったが、この屋敷は『吸血鬼の洞窟』と噂される、かの悪名高い吸血鬼・テネブロンが住む屋敷だったのだ。そうと知らず、君はこの屋敷の門へと進んでいった。


シャドー砦の魔王

オリバー・ジョンソン著

ヴァラフォール王が治める地・ララッサ。

しかし、王は7年前から行方不明に。現在は弟・アヴェロックが治めていたが、圧政を敷いていた。

ヴァラフォール王が死んだという知らせが届き、王の近衛兵=君はララッサを離れる事に。だが、旅の途中の宿屋にて。行方不明になっていたヴァラフォールが生気を奪われた状態でかくまわれているのを知る。

7年前の遠征時。アヴェロックは「シャドー砦」に住む城主・アーケイン・ダークローブの手で、魂亡き奴隷こと、吸血鬼にされていたのだ。ヴァラフォールのみ辛うじて生き延びたが、ダークローブにより老いた姿にされてしまった。

ララッサを護るためには、シャドー砦に赴き、ダークローブを倒すしかない。かくして王の剣と、お守りの指輪をもらい、君はシャドー砦に向かっていった。


炎の神殿

D・モーリス&O・ジョンソン著

かつて、<狂える魔道士>ダモンティール、ヴァレドール、そしてパラドスの《竜の騎士》こと君は、三人で墓所の財宝を発見した。

しかし、遺跡が崩れ、ヴァレドールは死亡、君も巻き込まれ、ダモンティールのみが財宝を奪い逃走していた。

現在、君は「炎の神・カタク」の神殿へと、水夫たちとともに向かっていた。偉大なるパラドスの首都・アクタンの図書館に隠されていた一冊の古文書に、その場所が記されていたのだ。だが、ダモンティールもまた同じ場所に先行していた。君は現場近くのジャングルまで船で進み、水夫たちを待たせて一人で向かう事に。途中でクモザルの子供・ミンキーを連れ、君はダモンティールも向かっているだろう、カタクの「炎の神殿」へと進むのだった。


失われた魂の城

D・モーリス&イブ・ニューナム著

商業都市リントン。そこに住む富裕層の一人、ジャスパー・フェイズは、とある戦士=君に依頼をしていた。

ジャスパーの父親ルーサーは、過去に「失われた城」の城主・悪魔スランクと取引し、自身の子供達に莫大な富を残して死んでいった。

だが、そのせいで父親の魂はスランクの城に未だ幽閉されている。スランクを倒し、父親の魂を解放して欲しいとジャスパーは依頼する。その報酬も糸目は付けないと。

ルーサーはジャスパーと交霊術で、スランクを倒すためには六種類のアイテムが必要と告げていた。

そのうちの一つ、エルヴィラ・フェイズの“乙女の涙”は既にジャスパーの手によって用意されていた。それ以外の5つの品物……立派な騎士の鎧の欠片、四葉のクローバー、水晶玉、尼僧の髪の毛、生者の灰……は、自身で手に入れねばならない。主人公は翌日からリントンの街を徘徊し、品物を集めて「失われた城」へと向かう事になった。


ドラゴンの目

D・モーリス著

アクタン市の大学・真実の光アカデミー。エルダー王国の、12種類の魔法を心得た魔法使いである主人公=君は、そこの晩餐会に呼ばれていた。そして晩餐会が終わり、招いた本当の理由が語られる。

太古に栄えた都・タリオス。タリオスの遺跡は現在は大部分が水没しているが、まだ陸に残っていた海沿いの遺跡を調査していたところ、調査団リーダー・ジールー導師より連絡が入った。

それは、伝説の秘宝「ドラゴンの目」を発見したというもの。しかし、ドラゴンの目の周囲には罠や呪いが仕掛けられ、無事に持ち帰る事は困難。そのため、練達した魔法使い……君のような者の力が必要と言われる。

既に現場に向かうまでの手はずは整っている。なにより伝説の秘宝を目にする事ができるため、依頼を承諾する。

だが、海底都市に住む最凶の種族・ミューもまた、このドラゴンの目を狙っている事に、主人公はまだ知らずにいた。


ファラオの呪い

0・ジョンソン著

主人公=君は、隊商に混じり、ケムの地の砂漠を旅してアルコス市に辿り着いた。

君は、カーフート大王の墓所が記された石板の欠片を有していた。これは大きな石板の一部らしい。そしてこれを譲ってもらった男から、石板はアルコスに住む古美術商ガバッドから譲られたと君は聞いていた。

君は酒場「とぐろをまいた毒蛇」で、ガバッドの店の場所を聞き探し始める。だが、同じ酒場にいた白マントの男も、街の門へと向かっていった。


関連項目

ドラゴン・ウォーリアーズ……デイブ・モーリスとオリバー・ジョンソン両氏がデザインした、TRPG。日本でも同じく創元推理文庫から、三巻まで邦訳され発売された。

スーパーアドベンチャーゲーム(ゲームブック)……日本国内で発売されたレーベル。

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