高羽史彦
たかばふみひこ
概要
劇場で売れないお笑い芸人をやってる男性。
初登場時は不穏な雰囲気を漂わせていたがそれっきり出番がなく、死滅回游が本格的になると天賦の才をもつ術師や見た目が強烈な術師の登場で忘れ去られていたところ、伏黒恵がレジィ達と戦闘している最中センターマンの姿で乱入するという斜め上どころではない登場で一気に話題となった。
人物
最初はどこか冴えない地味な芸人しかなかったが、コロニー内での戦闘時には前述のとおり奇抜過ぎる格好で参戦し何か吹っ切れてしまっている。
常にテンションが高く突然ギャグをかましてスベるがいちいち行動が面白い濃すぎるキャラ。
行動が面白いというだけで芸人としては完成されてると言えよう。
どれだけ殺伐とした状況であっても自身が芸人であることを忘れない前向き思考の持ち主で、
対戦相手であるレジィが『何か来る』と身構えたら
寒いギャグを飛ばしスベるとブチギレて『クソ客』と叫び出し、
伏黒が説明していると顔が近過ぎて怒られ、
過去の術師かどうか聞かれたら自分が面白いヤツか否か聞かれていると思う、
等々、存在自体が面白い上にシリアスな戦闘でギャグキャラのノリを突き通す、
まさにリアクション芸人の鏡である。
伏黒からは『東堂と同じにおいがする』と評される見紛うことなき奇人である。
また、芸人の矜持として『人から一生笑顔を奪う真似はせん!!』と口にしており、事実所持得点が0ポイントとなっているように、悪人への暴力は許容するが命までは取らない良識はあり、身を挺して伏黒への攻撃を庇い、自身の直感任せだが善人を助ける事に躊躇しない。
しかし、笑いを取るためならば暴力的行動も辞さないという一昔前の芸人を肯定する一面もあり、良くも悪くも〝芸人らしい〟人物である。
術式
「超人」(コメディアン)
高羽が“ウケる”と確信した想像を実現する術式。
理論上ほぼ全能に近い超強力な術式で、作内でも五条に対抗し得るとまで明言されている。
ただし、高羽自身は自分の術式を全く認識していない。
また、「確信したことを実現する」という性質は裏を返せば「ほんの少しでも『これではダメだ』と思ってしまえば実現に失敗する」という縛りがかかっているということでもあり、自分自身のユーモアセンスを信じて疑わない(芸人としての)強靭な精神力が必要になる。
その点では、色々な意味で吹っ切れている今の高羽だからこそある程度使いこなせているという側面もある。
基本的に格闘戦がメインだが、突然呪力を上昇させ歴戦の術師が反応できない速度で相手の顔面にドロップキックを決める、普通なら死ぬような爆撃を何度も受けても少し焦げたり一時的な流血で済ませ、しかもそれらの怪我もいつの間にか治っている等々、まさにギャグ補正そのものを味方につけたようにデタラメな戦闘力を誇る。
(伏黒から「高羽が敵でなくてよかった」と言われ、少しドン引きされている)。
呪具
ハリセン(仮称)
威力は普通のハリセン程度だが、敵の攻撃を弾く等露払いに使える。
芸人の武器といえばコレ。
なにも無いところから唐突に取り出しているため、これもまた術式で具現化した物だと思われる。
隠し持っていた可能性もあるが、モノを隠し持てるような衣装ではないので……。
余談
ちなみに下着は着けていない模様。
それまでシリアスだった雰囲気をぶち壊し、読者の腹筋にクリティカル決める濃いキャラであった為早くも人気に。
初登場時に呟いていたセンターマンの決め台詞である「本当は七三くらいが……」という台詞から、当時は十劃呪法を使えるようになるのではないかと予想する声もあったが、フタを開けてみるとまんまセンターマンだった。
現在では再登場により判明した戦闘スタイルから「ネタを披露することで呪力の出力を上げる術式」「いわゆる“ギャグ補正”を現実に適用する術式」や、『人から一生笑顔を奪う真似はせん』『赤(出血)は御法度だぜ』といった発言から「人を殺さないという縛りにより高い呪力を得ている」などの能力を予想する声が上がっていた。『ギャグ補正を現実に適用する』はある意味間違いではなかったと言えよう。