会津高原尾瀬口駅
あいづこうげんおぜぐちえき
概要
福島県南会津町南部の山中にある駅。元々は1953年に国鉄会津線の終着駅会津滝ノ原駅として開業し、その後長らく会津若松駅からの一介のローカル路線だった。しかし、国鉄のローカル路線は全国的に赤字で、会津線もその一つとされ、1984年には第2次特定地方交通線として廃止承認をされてしまった。
しかし、東武鉄道を辿って首都圏からのルートとして、山を貫いて南側からの鉄道路線設置計画が1960年代より起こり、1966年に野岩鉄道会津鬼怒川線の起工が行われ、20年近い建設工事により、1986年10月、野岩鉄道線とのレールがつながり、境界駅となる会津滝ノ原駅を会津高原駅と改称する。ただし、会津高原以南野岩鉄道線は電化、以北会津線は非電化だったため同駅でお互い折り返しの状態での開業だった。野岩鉄道開業当時は野岩鉄道の管轄駅だった。
1987年4月、国鉄分割民営化でJR東日本が会津線を継承するが、前述の廃止承認から、同年の7月に、会津鉄道として転換、そして1990年10月に当駅から会津田島駅まで電化工事が完了し、東武鉄道-野岩鉄道-会津鉄道の3鉄道直通運転が開始された。
会津鉄道と野岩鉄道の境界駅で、当駅をまたいで直通する列車は、気動車列車は会津鉄道の乗務員が、電車列車は野岩鉄道の乗務員が交代なしで乗務する。
当駅をまたいで直通する列車もあるが、大半の列車は当駅で折り返す。