漫画『ゴールデンカムイ』の登場人物、鯉登音之進と尾形百之助のカップリング名称。
※以下、原作のネタバレを含みます。
※閲覧は自己責任となりますのでご注意ください。
概要
年下攻めカップリング。尾形が脱走するまでは上官×部下の関係でもあった。
攻めと受けの属性が正反対でありつつ、似ている点もあるという、一言で表現し難い関係性である。
例えば、以下のような点が挙げられる。
・鯉登が軍刀による接近戦を得意とし、尾形が遠距離射撃を得意とする。
・鯉登の父は海軍将校、尾形の父は陸軍将校で、両者は親友同士だった。
・鯉登は兄を亡くしており、尾形は異母弟を亡くしている。
・鯉登は色黒で背が高く、尾形は色白。二人とも眉毛が特徴的である。
ちなみに、鯉登は尾形のことを「山猫」「大嫌いだ」などと評し、尾形は鯉登のことを「ボンボン」「薩摩隼人」などと評する。
エピソード
第98話-第99話
飛行船で尾形と再会した鯉登は興奮して早口の薩摩弁になってしまい、それを尾形がからかう。
第169話
メコオヤシ(山猫)に関する逸話を聞いて、鯉登が「尾形百之助じゃないのか?」と言い出す。それが尾形の出自を揶揄する意味を含むものだったため、他のメンバーは不快感を示すが、鯉登は自説を曲げず、「大嫌いだ」と宣言する。
しかし後にその「大嫌い」な相手の言葉をあっさり信じてしまうあたり、一筋縄ではいかない感情を抱いていたと言えるだろう。少なくとも、鯉登は尾形をかなり意識していたと思われる。
第197話-第200話、第210話
亜港の病院で鯉登と尾形が対峙する。尾形の発した「バルチョーナク」(ボンボンが)というロシア語から、鯉登は過去に自身が誘拐された事件を思い出すという、劇的な演出となっている。
鯉登は過去の誘拐事件の犯人の中に尾形がいたことに気づき、鶴見中尉の仕組んだ狂言誘拐だったことを悟る。さらに尾形は鯉登に「満鉄」というヒントを与え、鯉登は心酔していた鶴見中尉に疑念を抱くようになる。
なお、誘拐事件の回想シーンでは、尾形が鯉登に月寒あんぱんを食べさせたり、鯉登の背を撫でたりしている。