南海本線とは、南海電気鉄道が所有する鉄道路線である。
「南海線」と称し、ラインカラーは青。シンボルマークは波をイメージしたものとなっている。一部列車は和歌山港線に直通し、和歌山港まで運転する。
なお、本項では、歴史には触れず、種別・駅・車両について解説する。
種別
特急ラピート Limited Express "rapi:t"
停車駅:新今宮・天下茶屋・(堺)・(岸和田)・泉佐野・【空港線】りんくうタウン
()内の駅はラピートβのみが停車。
なんば~関西空港間を結ぶ特急列車。全席指定。
詳しくは→ラピート
特急サザン Limited Express "Southern"
停車駅:新今宮・天下茶屋・堺・岸和田・泉佐野・尾崎・みさき公園
なんば~和歌山市・和歌山港間を結ぶ。和歌山市寄り4両は指定席でなんば寄り4両は一般車。
2011年9月に新型車両「サザンプレミアム」が導入された。
詳しくは→サザン
特急(全車自由席) Limited Express
停車駅:新今宮・天下茶屋・堺・岸和田・泉佐野・尾崎・みさき公園
一般車による特急列車。日中に1日2往復だけ走る。
停車駅はサザンと同一。
2012年4月のダイヤ改正をもって「サザン」に変更されることが決まり、全車自由席特急は消滅する予定。
(本線)急行 Express
停車駅:新今宮・天下茶屋・堺・羽衣・泉大津・岸和田・貝塚・泉佐野・尾崎・みさき公園
かつて、南海本線の優等列車の主流であった列車。
本線主要駅こまめに停車する。
しかし、現在は朝夕のみとなり、影が薄くなってしまった。
2012年4月のダイヤ改正で、新規に開業する和歌山大学前駅に新規停車することが決定している。
空港急行 Airport Express
停車駅:新今宮・天下茶屋・堺・羽衣・泉大津・春木・岸和田・貝塚・泉佐野・【空港線】りんくうタウン
関西空港開港と同時に設定された優等列車。空港線開業前の「白線急行」に当たる(種別窓の「急」の文字の両サイドに白線が入る幕が使用されていたことから、俗に「白線急行」と言われていた)。
「急行」と名がついているが、本線急行よりもわずかに下位で、その差は春木に停車するか否かという違いのみ。こちらは春木に停車する。
現在、南海本線における「急行」は、昼間はこの列車と区急のみとなる。
区急(区間急行) Sub Express
停車駅:新今宮・天下茶屋・堺・羽衣・泉大津・岸和田・貝塚・泉佐野から各駅
昼間の南海本線で空港急行と交互に運転される優等列車。空港線開業前は俗称「赤準急」と呼ばれていた(種別幕が赤色の準急であったため)。
名前のとおり、急行として走るのはなんば~泉佐野間のみ。
ほとんどの列車はみさき公園までだが、一部、和歌山市まで運転する列車もある。車両は1000系が多い。
準急 Semi Express
停車駅:新今宮・天下茶屋・堺から各駅
平日の朝と夜しかない滅多に存在しない列車。空港線開業前は俗に「青準急」と呼ばれていた(種別幕が青色の準急であったため)
堺付近の工場関係者に対する需要を狙って設定されたのだろうか・・・。
この列車は最長でも羽倉崎までとなっている。
普通車 Local
停車駅:新今宮・天下茶屋から各駅
南海には全駅停車列車に2つの種別が割り当てられており、そのうち、南海本線では「普通車」と呼ぶ。
その理由は、今宮戎と萩ノ茶屋には南海本線の駅がなく、「各駅停車」とすると違和感があるからである。