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八咫烏シリーズの編集履歴

2022-04-10 18:27:57 バージョン

八咫烏シリーズ

やたがらすしりーず

「八咫烏シリーズ(やたがらすシリーズ)」は、八咫烏を主軸にした和製ファンタジー小説のシリーズ作品。作者は阿部智里。

概要

八咫烏シリーズ(やたがらすシリーズ)は、阿部智里による和製ファンタジー小説のシリーズ作品、およびその総称。シリーズ累計発行部数は170万部以上を突破。


作者は『烏に単は似合わない』で、早稲田大学在学中に松本清張賞を史上最年少で受賞、デビューしている。

2018年には松崎夏未による作画の漫画『烏に単は似合わない』が『コミックDAYS』(講談社)に連載。2020年8月25日発売の『イブニング』(講談社)18号より、第二作『烏は主を選ばない』が連載開始し、後に『コミックDAYS』に移籍。


世界観

日本神話にも登場する三本足の伝説の烏、八咫烏(やたがらす)。人の姿に転身できる八咫烏の一族を中心として物語が進行する。

彼らは人間界とは隔絶された山の中にある異世界、山内(やまうち)と呼ばれる場所に住み、平安時代のような暮らしを営んでいる。


用語

以下は公式ホームページより引用。


・山内(やまうち)

山神によって開かれたと伝えられる異世界。この地を統治する族長一家が「宗家(そうけ)」、その長が「金烏(きんう)」と呼称される。

東・西・南・北の有力貴族の四家によって東領、西領、南領、北領がそれぞれ治められている。


・八咫烏(やたがらす)

山内の世界の住人たち。卵で生まれ鳥の姿に転身も出来るが、通常は人間と同じ姿で生活を営む。

貴族階級(特に中央に住まう)を指して「宮烏(みやがらす)」、町中に住み商業などを営む者を「里烏(さとがらす)」、地方で農産業などに従事する庶民を「山烏(やまがらす)」という。

3本目の足を縛られると、人の姿の八咫烏を乗せたり荷物を運ぶ「馬」になってしまう。切られると二度と人の姿に転身は出来ない。


・招陽宮(しょうようぐう)

族長一家の皇太子、次の金烏となる「日嗣の御子(ひつぎのみこ)」若宮の住まい。

政治の場である朝廷の中心地「紫宸殿(ししんでん)」ともつながっている。


・桜花宮(おうかぐう)

日嗣の御子の后たちが住まう後宮に準じる宮殿。有力貴族の娘たちが入内前に后候補としてここへ移り住むことを「登殿(とうでん)」という。ここで妻として見初められた者が、その後「桜の君(さくらのきみ)」として桜花宮を統括する。


・谷間(たにあい)

遊郭や賭場なども認められた裏社会。表社会とは異なるものの独自のルールが確立された自治組織で、幹部の住処に「地下街(ちががい)」がある。


・山内衆(やまうちしゅう)

宗家の近衛隊。養成所で上級武官候補として厳しい訓練がほどこされ、優秀な成績を収めた者だけが護衛の資格を与えられる。


・勁草院(けいそういん)

山内衆の養成所。15歳から17歳の男子に「入峰(にゅうぶ)」が認められ、「荳兒(とうじ)」「草牙(そうが)」「貞木(ていぼく)」と進級していく。


・羽林天軍(うりんてんぐん)

北家当主が大将軍として君臨する、中央鎮護のために編まれた軍。別名「羽の林(はねのはやし)」。


刊行作品

第一部

第一作目【烏に単は似合わない】

シリーズの原点。「桜花宮」を舞台に、四人の姫君による妃選びとそれに伴う陰謀が描かれる。

第二作目【烏は主を選ばない】

「烏に単は似合わない」の若宮サイドで展開する、対になる作品。若宮と、主人公の雪哉が中心。

第三作目【黄金の烏(きんのからす)】

八咫烏を喰らう「猿」という異形の化け物が登場。以降は「猿」との戦いが軸になっていく。

第四作目【空棺の烏(くうかんのからす)】

雪哉含む生まれも育ちも異なる青年らの訓練所・勁草院での暮らしと人間模様を描く。

第五作目【玉依姫(たまよりひめ)】

舞台は現代日本。女子高生、志帆と山神の視点から語られる、所謂シリーズのエピソード0。

第六作目【弥栄の烏(いやさかのからす)】

第一部の完結編であり最終章。「猿」との大戦と、その結末。


幕間

烏の山

公式ホームページに掲載。これまでとは違うダークでホラーな要素が強まっている。


外伝作品

外伝と名は打ってあるが、第二部の「追憶の烏」で重要なキーワードになるため、第二部より先に読むことを推奨する。


【烏百花(からすひゃっか)-蛍の章-】

・しのぶひと

真赭の薄の短編。「わらうひと」と繋がっている。

・すみのさくら

若宮と浜木綿の幼少期についての物語。

・まつばちりて

大紫の御前に仕える落女、松韻の生い立ちと「烏は主を選ばない」その後の物語。

・ふゆきにおもう

雪哉の生みの母である冬木と、彼女に仕え後に雪哉の育ての母となる梓の話。

・ゆきやのせみ

訳あって食い逃げの容疑を着せられた若宮と、その潔白を証明する雪哉の話。

・わらうひと

真赭の薄の短編。「しのぶひと」と繋がっている。


【烏百花(からすひゃっか)-白百合の章-】

・かれのおとない

北領の平民の家に生まれたみよしと、優しい一番上の兄・茂丸の、「弥栄の烏」のその後の話。

・ふゆのことら

北領風巻郷の郷長一族の末っ子で「風巻の虎」と名乗り遊び暮らす市柳と、雪哉の過去の話。

・ちはやのだんまり

西家の御曹司の明留の優秀な近衛・千早の最愛の妹、結との交際を認めてほしいという若者が現れる話。

・あきのあやぎぬ

西本家の次期当主だが、「十八人の妻がいる」顕彦へ側室入りを決意した環が主人公の物語。

・おにびさく

貴族の必需品である「鬼火灯籠」を生業としている登喜司が主人公の話。

・なつのゆうばえ

南家で皇后になるべく育てられた大紫の御前の過去と、彼女を取り巻く異様な環境の物語。

・はるのとこやみ

楽人見習いの双子の兄弟。あせびの母、浮雲に恋した弟、倫を心配する兄、伶の話。

・きんかんをにる

若宮と、紫苑の宮が金柑を煮る話。第二部に入る前の平和な一幕。


さわべりのきじん

未収録作品。金烏の治める山内で母とふたりで暮らす澄尾と、ある貴人の出会いを描く。


その他

【八咫烏シリーズファンブック】

電子書籍のみの配信。キャラクターの相関図や作者へのインタビュー、読者からの質問とその答えなど。


第二部

第七作目【楽園の烏】

20年の月日を経た山内。謎の美女に誘われ、山内に訪れた安原はじめが主人公となっている。

第八作目【追憶の烏】

「楽園の烏」までの20年間に、雪哉含む登場人物たちに一体何があったのかが描かれる。


関連イラスト

八咫烏シリーズまとめ03あせび


関連タグ

講談社 文春文庫

阿部智里 烏に単は似合わない

和風ファンタジー 異世界ファンタジー 八咫烏 異世界 宮廷物語


外部リンク

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