アラタカンガタリとは、少年サンデーで連載中の漫画作品である。作者は渡瀬悠宇。
正式タイトルは「アラタカンガタリ~革神語~」。
概要
2008年44号より、現在まで連載中。単行本は既刊14巻(2012年2月23日現在)、以下続刊。
現代日本と異世界が交錯するファンタジー。日本神話的なテイストが多く含まれている。
ストーリー
舞台となるのは、八百万の神々が「劍神」と呼ばれる剣の姿で存在する『天和国』と、現代の日本の2つの世界。
現代の日本に住む日ノ原 革と天和国に住むアラタは入れ替わりでお互いの世界に迷いこんでしまう。
十二神鞘の起こした革命に巻き込まれた革は、劍神「創世」の鞘となり、大王(オオキミ)の座を巡る争いに身を投じる。
しかし天和国の革命と大王争いの波紋は、日本をも巻き込んでいく。
用語
・天和国(アマワクニ)
現代世界とは異なる世界。古代の日本の様な雰囲気。
・秘女王(ヒメオウ)
天和国の統治者。秘女族の女性が務める。
各劍神の制御などを行う。
・天通力(アマツリキ)
「創世」が秘女族の女性に与えたとされる特別な力。
物に宿したり、更にそこから別の物へ一部を移す事も出来る。
・秘女族(ヒメぞく)
天和国各地で暮らす、秘女王の血を引く一族。
長年「娘」が生まれて来なかったが……
・采女族(ウネメぞく)
秘女族に仕える一族。治癒能力を持つ。
・劍神(ハヤガミ)
天和国では八百万の神々が剣の姿をとっており、劍神と呼ばれている……とのことだが、剣と呼んでいいのかわからない見た目のものも多少ある。
各劍神の力は神意(カムイ)と呼ばれる。
・鞘(ショウ)
劍神の使い手。劍神に選ばれたり、元々の鞘から後継者として託されたり、神鞘から劍神を賜ったりしてなる事が可能。
特に強い劍神の鞘は神鞘と呼ばれ、各神鞘の下に付いている鞘は属鞘と呼ばれる。
自分の生命と劍神を他人に取り込ませる事が出来る(これを「降る」)という。降られた側の鞘は降った鞘の劍神の鞘も兼ねる事となる。
各神鞘に仕える属鞘と、誰にも仕えない単独の鞘がいる。
・五天鞘(ゴテンショウ)
十二神鞘のうち、自然を司る神鞘を指す。
・六ノ鞘
十二神鞘のうち、特殊な神事を取り仕切る神鞘を指す。
普段は揃って顔の隠れた怪しげな出で立ちをしている。
登場人物
主要人物
・日ノ原 革(ヒノハラ アラタ)
主人公。高校1年生。アラタと入れ替わりに天和国へ迷い込む。
主人公だが本格登場は2話目。新連載第1回の主役と表紙はアラタである。
劍神「創世」(ツクヨ)の鞘。
天和国の人間にはアラタの姿に見える。
仍という妹がいる。
・コトハ
ヒロイン。アラタに仕える采女族の娘。
・門脇 将人(カドワキ マサト)
革のクラスメイトで、彼を虐めた張本人。かつては親友だった。
ハルナワと入れ替わって天和国に迷い込み、劍神「逐力」(オロチ)の鞘となる。
天和国の人間にはハルナワの姿に見える。ハルナワが日本へ行って空いた六ノ鞘の席に収まる。
・アラタ
準主人公。秘女族の少年。革と入れ替わりに現代日本へ迷い込む。
現代日本の人間には革の姿に見える。
・織部 実名(オリベ イミナ)
革と同じ学校の生徒で、コトハによく似た容姿。アラタが革でない事を唯一見抜いた。
・キクリ
現在の秘女王。十二神鞘の裏切りにより、現在は天通力でギリギリ命を繋いでいる。
彼女が臥せった為劍神達の制御が解かれている。
9歳での即位以来、60年間天通力により老化を抑えている合法ロリだったが、現在は徐々に成長=老化しつつあり、本来の年齢に達した時死ぬ。
・ミクサ
秘女族の剣士。実は女性だがそれを隠している。
・ラミ
ミクサに仕える采女族の娘。少々特徴的な喋り方。
・ヒルハ
クグラの属鞘。劍神「八風陣 ・楽」(ハップウジン・ラク)の鞘。
最初は敵として登場したが、後に革を追いかけ仲間に加わる。
・先生(セオ)
秘女族の青年。革の前に度々現れる謎の青年。妙に知識が豊富。
先生というのはあくまでもそのままの意味で名前ではない。
十二神鞘
・カンナギ
十二神鞘の1人で、五天鞘に数えられる。
「火」の神鞘で、カグツチの領主。劍神「火焔」(ホムラ)の鞘。
かつては病で長くなかったが、鞘になった事で生き永らえた。
劍神に関する知識が豊富。
アカチと並々ならぬ因縁がある。
革と行動を共にする。
・ヤタカ
十二神鞘の1人で、五天鞘に数えられる。
「空」の神鞘で、ウツロイの領主。劍神「是空」(ゼクウ)の鞘。
「裁判官」の役目を持つ。
潔癖症で神経質。身嗜みから行動規範まで、多くの属鞘規則を定めている。
創世に降ろうとしたが拒否され、革と行動を共にする。
・アカチ
十二神鞘の1人で、五天鞘に数えられる。
「地」の神鞘で、ハニヤスの領主。劍神「地龍」(オコロ)の鞘。
キクリが倒れた後、彼がカンナギの属鞘達を下した事で大王争いの火蓋が切って落とされた。
・ヨルナミ
十二神鞘の1人で、五天鞘に数えられる。
「水」の神鞘で、ミヅハメの領主。劍神「哭多」(ナキサワ)の鞘。
「完璧でなくてはならない」という母親の教えに縛られている。平たく言えばマザコン。
・クグラ
十二神鞘の1人で、五天鞘に数えられる。
「風」の神鞘で、カセフノの領主。劍神「極飛」(シナド)の鞘。
属鞘達に娘達を集めさせてハーレムを作っていた。
彼が鈍いのか革が可愛かったのか、女装した革を見初めた。
人前では極飛の神意で青年もしくは鎧を纏った巨体の姿をとるが、本来の姿は鞘になった頃の少年のままで、その姿にコンプレックスがある。
・ハルナワ
十二神鞘の1人で、六ノ鞘に数えられる。ただし今は門脇と入れ替わり現代にやってきているため、その座には門脇がついている。
ヤマタの領主。劍神「縛囚」(バクト)の鞘。
縛囚の能力で現代日本の知識を学び、社会に溶け込む。
警察(モノベ)の最高責任者。
冷酷かつ残酷な性格で、日本で何人も殺害したほか、アラタにも時限式の攻撃を与え、それはゆっくりとだが確実にアラタを蝕みつつある。
現代日本の人間には門脇の姿に見える。
・シム
十二神鞘の1人で、六ノ鞘に数えられる。六ノ鞘のリーダー格。
・キクツネ十二神鞘の1人で、六ノ鞘に数えられる。
ツグシの領主。劍神「奏吼」(キサル)の鞘。
シムから離反した。
・イソラ
十二神鞘の1人で、六ノ鞘に数えられる。
アノの領主。
キクツネと共にシムから離反。
劍神
劍神は各個が意思を持っており、鞘の意思を無視して神意を消したり、鞘に話しかけてくる場合もある。
・創世(ツクヨ)
秘女族に代々伝えられてきた、全劍神の母。故に他の劍神の神意を無効化出来る。
通常は短剣の姿だが、本来は大剣である。
・逐力(オロチ)
代々の秘女王により封印されてきた闇の劍神。
骨のような禍々しい姿をしている。
・火焔(ホムラ)
火を司る劍神。
火焔の鞘は炎に焼かれる事がない。
・是空(ゼクウ)
空を司る劍神。
半月刀の様な姿をしており、本性を映す鏡にする事が出来る。
・哭多(ナキサワ)
水を司る劍神。
一見短剣かと思いきや、広げて扇状にする事が出来る。
・極飛(シナド)
風を司る劍神。
翼状の刀身を持ち、発動時には背中から生える。風を操り飛行を可能にする。
・地龍(オコロ)
地を司る劍神。
見た目は槍。
・八風陣 ・楽(ハップウジン・ラク)
そよそよとした風で相手を安眠させる事が出来る。カンナギ様お気に入り。
また、帯による拘束も可能。
・更衣(サラエ)
衣装の劍神。鞘の思いのままに自分や相手の衣装を修復・変更する事が出来る。
コスプレイヤーなら喉から手が出るほど欲しいかもしれない。
女装や衣装チェンジなど、革の度である意味最も役立っている劍神。
顕われたまえ、「関連イラスト」!!
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