獨角兕大王
どっかくじだいおう
『西遊記』に登場する魔王の1人。
概要
「青牛怪」の別名で呼ばれる事もある、『西遊記』に登場する魔王の1人。
中国語ではトゥーチャオスーターワン(Dujiaosi Dawang)と呼ぶ。
金兜山金兜洞(きんとうざんきんとうどう)を住処としており、点鋼槍(てんこうそう)という名の槍を武器とし、相手から武器を奪い取る金剛琢(こんごうたく)という名の白く光る輪を所持する強敵で、三蔵法師を捕え、彼を助けるために戦いを挑んできた悟空から如意棒を奪い取り一時撤退に追い込んだ。更に悟空からの要請を受け、援軍として駆けつけた哪吒太子を始めとする天界の援軍をも退ける。
その正体は太上老君の目を盗んで下界に逃げて来た老師が乗り物として活用していた青牛で、彼が所持する数々のチートアイテムも、元々は老師の物である。
最後は如来からの助言を受けやって来た悟空から事情を聴いた老師の手により捕らえられ、元の青牛へと戻されると、老師に引かれて天界へと帰って行った。