概要
GMMGAMES「文豪とアルケミスト」における『帝國図書館』とは、アルケミストの転生の力によって再びこの世に転生した近代文学者・文豪と共に、文学の消滅を目論む侵蝕者と戦う任を政府より受けた特務司書(プレイヤー)の本拠地となる施設である。
全国にある国定図書館の内の一つとされており、本ページで取り上げる帝國図書館もその国定図書館の内の一つである。
館内には、一般市民に蔵書を貸し出している開架スペースの他、有魂書や有碍書を収蔵している部屋や、侵蝕者との戦闘によって傷付いた治療を行うための「補修室」など戦闘に関わる様々な設備が存在し、ゲーム中での料理や釣り、家庭菜園など施設内の趣味や蔵書整理やイベント企画などの図書館に欠かせない館内業務を日々文豪たちの手で行っている描写や、文豪達のいくつかの台詞、イベントや誕生日記念の回想の内容、新年の一定期間に正月飾りが飾り付けられている様子などから、図書館が彼らの日常的な生活空間であることも窺える。
ゲームシステム上はログインした際に、最初に表示される所謂「ホーム画面」を意味する用語としては、ホーム画面左上のUI表示に準じ「図書館」とだけ呼ばれている。
エイプリルフールイベントにて
2017年~2019年の4月1日では、一日限定で図書館のグラフィックが変更されていた。
2017年
石川啄木の借金のせいで館内の図書が差し押さえられ、空っぽになった本棚には「差押」の札が貼られていた。
2018年
突如海上に放り出される。時間経過と共にK.P.がこちらに近付いていき……。
2019年
「万愚節「宇宙から来た緑の使者」K.P.ヲ救出セヨ」と連動する形で宇宙船・あらくれ号の艦内になる。時間経過と共にシューセ・オータムが保護したK.P.が艦内に溢れていく。
2020年
アニメ化記念タイアップイベントの一環でミニゲーム「走れ太宰」がプレイ可能だった。
館内施設解説
本項では帝國図書館館内の施設について解説する。
食堂
文豪達が集う場所。様々なメニューが提供されている。
表示される料理イラストの力作ぶりから、本作が「飯テロゲーム」と呼ばれる所以にもなっている。
一部の文豪が趣味で作った手料理が振る舞われたり、誕生日祝いなどのパーティーが行われたりしている。
満腹度や疲労度を回復させる場所だったが、大型アップデートで一旦廃止され、5周年記念イベントで散策で行ける場所の一つとして復活した。
談話室
食堂とバーに次いで文豪達が集う場所。
此処では酒類は提供されておらず、お茶会や文学討論が行われていたりする。
バー
壁一面に様々なデザインの壁掛け時計が飾られた風情のある酒場。
適度に酒を嗜んでいたり、酔い潰れてクダを巻いているなど様々な様子を垣間見られる。
司書室
特務司書の執務室兼私室。
背景設定の変更によってイベントの報酬や「帝國図書館極秘資料集」などの関連書籍の一部に付属するシリアルコードで獲得出来る「内装」と呼ばれるアイテムで設えや窓から見える中庭の様子を変化させる事が可能になっている。
助手にする文豪の任命・研究報告書の作成と提出・戦績の確認も行える。
館長室
イベント回想のみに登場。
厳かな雰囲気だが、部屋の主である館長が不在がちなので雑然としている。
イベントの回想では、アカとアオと文豪たちが部屋の整理を手伝ったり、新たに見つかった有碍書についての軽い説明がなされたりする。
補修室
侵蝕者と戦い、傷付いた(侵蝕された)文豪を治療する施設。いわゆる医務室。
寝台の枕元にはネコのぬいぐるみが置いてあるのだが、大型アップデートによるシステム廃止の影響で寝台のグラフィックは見られなくなっている。
また、背景に描かれている椅子にはくったりとした大きめの三毛猫のぬいぐるみが置かれており、実際にグッズ化もしている。
大型アップデートで一旦廃止されたが、5周年記念イベントで散策で行ける場所の一つとして復活した。
大型アップデート後は、潜書で傷付いた文豪が登場した場合、調速機を消費して信頼度を5上げることができる。
エントランス
文豪たちの台詞から、外出する特務司書を見送ったり、外出から帰ってきた特務司書を出迎えたり、親交のある文豪を探しているなど様々な様子を窺い知れる。
また、走り回りたくなるほど広く、よく声が響くらしい。
中庭
司書室からも見える、池がある広々とした中庭。
一部の文豪によって家庭菜園が行われている模様。
池には謎の生物が生息しているらしく、一部の文豪が強い興味を示している。
召装所
アカとアオの研究室。
装像・衣装・指輪を一定確率で獲得可能。
装像を映し出すカメラの他、薬棚など錬金術に関連する様々なものが置かれている。
それぞれの図書館
以上のようにゲームにおける「図書館」とは、設定上・システム上の意味しか持たない用語の一つだが、プレイヤーの間ではそれとはまた微妙に異なる比喩的な意味で図書館という語が使われることが多々ある。
たとえば「うちの図書館(或いは「弊館」「当館」)」と言った場合、それが単に図書館の建物や立地についてのみ言及している事は少なく、多くの場合はプレイヤーによって独自に考察・妄想・付加された設定や、その設定を基に構築される文豪たちと特務司書の関係性など、自身の図書館をとりまく様々な環境・風俗を包括したニュアンスを持つ。
要するに「よそはよそ、うちはうち」などの文脈における「うち」と同様、その家庭事情全般を表す意味合いである。
その傾向は公式のメディアミックス展開の中でも表れており、アニメや舞台で表現される物語は「文豪とアルケミスト」における絶対的なものではなく、あくまで「文豪とアルケミスト」という作品の世界観が持つ可能性の一面を描いたに過ぎないことが強調されている。
またグッズやメディアミックス情報を主に扱う公式ツイッターアカウント名が「文豪とアルケミスト【館報】」であったり、公式側でも「図書館」を象徴的な単語として捉えていることが窺える。
タグとして
戦前に実在した唯一の国立図書館である帝國図書館との混同を避ける為、タグを使用する際は「帝國図書館(文豪とアルケミスト)」と表記するのが望ましい。
また、pixiv内のタグとしては、単純に建物の概観や庭の景色を想像して描いたイラストや、独自に考察・妄想した建物の間取り・見取り図を描いたイラストなどに使用されている。