性教育で使われる用語。
体のなかで、簡単に他人に見せたり触らせたりしてはいけないとされる部分。
子どもたちが性的な被害を受けないため、また性的ないやがらせに対してNOを言えるようにするために、教えておくと有効な概念であるとされる。
一般的には「スクール水着を着たときに隠れる部位」だと説明されており、「プライベート」という言葉が難しい子どもには「水着ゾーン」と教えることもある。
具体的な部位は、
男の子:おちんちん
男女共通:おしり
である。
男女別の部位は、いずれも生殖に関わるのが共通点となっている。
そのため、プライベートゾーンを教えることは性教育の起点となり、
・女の子のおなかには、赤ちゃんを育てる場所があること
・女の子はやがておっぱいがふくらんで、赤ちゃんにお乳を与えられるようになること
・男の子の金玉は、子どもの命のもとをつくる場所であること
・男の子のおちんちんは、それを女の人のおなかに運ぶホースの役目をすること
など、より発展的な内容を教えることにつながっていく。
そのほか、防犯対策の観点から口もプライベートゾーンに含まれることにする場合があるが、他人から見えないように隠すわけではないので定義には沿わない部分がある。
また、銭湯・温泉などの公衆浴場や修学旅行での入浴では多数の知らない人たちの前でも裸になること、日常生活でも男の子は男子トイレで小便器を使う際におちんちんを出す必要があり、他人からおちんちんを見られないようにはできないことなど、説明が難しい点もある。
最も重要なのは、プライベートゾーンに限らず自分のからだは自分のものであって、されたくない扱いは拒否していいということの理解である。プライベートゾーンを教えるのは、その第一段階ともいえる。