タブク狙撃銃
たぶくそげきじゅう
概要
イラクにあるカディシヤ県タブクのザスタバ・アームズが売却した工場で生産されているライフル。
本工場で製造されているAKスタイルライフルは全て区別されずに「タブク」と呼ばれ、その中でも狙撃用に製造されたものがタブク狙撃銃と呼称される。
ザスタバの工場をそのまま流用しているため、ザスタバM70シリーズとは共通点が多く、RPKスタイルのレシーバーの上に構成されている。
ザスタバ版のRPKであるM72をベースにM76のスコープを装着して1978年に作られたのが本銃である。
また、14x1mm左ネジがついているため、マズルをロシア製のパーツに変更することも可能である。
イラク軍の選抜射手の装備として広く使用されており、その過程でアメリカ軍に鹵獲されたものが一定数アメリカ国内に流れ、それらのクローンが製造されるなど、敵の武器ではあるにしてもAKマニアのおかげで一定数の需要や知名度があるようだ。
「狙撃銃」とは呼称されているものの、本格的な狙撃銃としては製造されていないため、狙撃精度は600m、依託射撃で800mが限界とされる。
そのため、実際にはマークスマンライフルに用途が最も近い。
イラク戦争終了後は製造が中止され、主に警察向けに使用されたとの情報があるが、現在でも製造はされているという情報もあり、錯綜している。
エアソフトガン化はされていないが、AK専門のエアソフトガンショップであるハンマーズが製作した私物の一点ものが販売に出されたことがある。