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M70はがModel.70の略とされることが殆ど。

 現在、Pixivに存在する作品は次のとおり。

  1. ウィンチェスターM70: アメリカウィンチェスターが製造・販売していたボルトアクション式の猟銃。
  2. ザスタヴァM70: ユーゴスラビアの機械メーカー ザスタヴァ(Zastava)が開発したアサルトライフル。ソ連のAKの流れを汲むもの。

1 ウィンチェスターM70編集

 ウィンチェスターM70は、銃器メーカーの名門 ウィンチェスターが1936年に発売したボルトアクション式の猟銃。

 品質の良さと性能の高さから民間市場では高い評価を得たベストセラーで、ベトナム戦争中にアメリカ海兵隊狙撃銃として採用された。ところが、増大する需要を満たすため1960年代半ばに設計変更や他社への委託を伴う大量生産を決行し、その影響で品質が急速に悪化。これが致命傷となり、以後は一転して酷評されたために姿を消した。その後、公用・民間用の同種の銃で後釜に座ることとなったのは、皮肉にも量産を委託され製造技術を学んだレミントンが価格と品質を比例させ幅広いニーズに応えるという工夫をして発売したM700である。

 以後長い間低い品質とネガティブイメージは回復せず、メーカーの経営も思わしくなかったが、1990年代にはCNCマシン(コンピュータ数値制御工作機械)の導入によって往年の水準に回復し、徐々に悪評は払拭されつつある… が、M700シリーズの牙城を突き崩すのは大変な様子。


2 ザスタヴァM70編集

 ユーゴスラビアの機械メーカー ザスタヴァが、ソビエト連邦AK47/AKMを基に開発したアサルトライフル。

 外観は、最初期のものはレシーバーが削り出しでAK47風、改良型は概ねAKMといった具合でよく似ている。

しかしながら、

  • 上下ハンドガードの間にあるスリットは片側に3箇所(ソ連製AKは2箇所)
  • 木製部品は通常の木材で、ソ連製AKのような合板ではない
  • AKMタイプのプレスレシーバーの場合、レシーバーとトラニオンブロックの接合部がRPKに似た長方形のリブが付いた加工となっている(とは言え派生型を含めるとかなりの種類がある様子)
  • 多くの個体が専用のマズルアタッチメントを取り付けてライフルグレネードを発射できる
    • このためハンドガード前方のガスブロックにライフルグレネード用のリアサイトがある(ソ連製には存在しない)

などがソ連製AKシリーズと異なる特色である。


 通常のAKシリーズは、ガストラップ(ガスブロック)にレギュレーター(規制子)が無いのでライフルグレネードは発射できないのだが、ガスブロックにあるグレネードランチャー用のリアサイトを立ち上げるとガスピストン側へ発射ガスが流れなくなるため、問題なく発射できる。

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