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AKM

あふとまーとからーしゅにこゔぁもでるにじーろゔぁんぬい

ソ連製アサルトライフル。
目次 [非表示]

AKMとは


1956年にソビエト連邦で開発されたAK47の改良型で、名称のAKMはそのまま「近代化カラシニコフ自動小銃」の意味。軽量化と生産性が向上し、フルオート時の射撃性も改善されている。また生産工程と精度が向上しておりAKの第二の基礎を作った銃ともいえる。


使用弾薬は7.62x39㎜(M43)


バリエーション

AKMS - 垂直方向への折りたたみストックモデル

AKMSU - AKMSのカービン仕様である。AKS-74Uのベースになった銃。

RPK - 分隊支援火器・軽機関銃モデル


同口径の現代発展型はAK103/AK104


主な改良点

AK47と比較してかなりの合理化が計られている。

一方で、性能の向上は控えめであると思われるが部品の材質や加工方法の変更、全体的な設計の見直しによって外観と基本構造、操作方法以外の共通点を探すことは困難であると言っても過言ではないほどの改良が加えられた。

機関部

手間と工作精度の要求される削りだしレシーバーを、前後に分割したトラニオンと凹状にプレスしたシートメタルで構成されたレシーバーに置換し生産性が大幅に向上している。

一般的にプレス加工は金属塊の削り出し加工より精度が低下し易くなるが、摺動部品にはレールをリベットで取り付けてから寸法を調整しAK47と変わらない品質を保っている。


アッパーカバー(トップカバー)には補強のリブモールドがプレスされ、コッキングハンドルスロット部はセイフティ/セレクターの一部を覆う様に縮小されている。


トリガー機構には「レート・リデューサー」と言うハンマーを起こす際に抵抗となるカム機構が設けられ、発射速度の上昇を抑えてフルオートの制御性を向上させている。


銃身周り

銃口部には斜型カットのマズルブレーキが取り付けられ、AK47と同じく取り外すことで他のマズルオプションが取り付けられる。


AK47同様に銃が右上に跳ね上がる事を防ぐように、右斜め部分に斜部が来るようにセットされている。


フロントサイトはAK47と比較して、機関部側の傾斜が急な形状となっており、高さは変わらないもののやや小型化している。


ガスブロックにはバヨネット・ラグが追加され、専用銃剣を取り付けることでAK47よりも確実な着剣が可能となっている。


また、AK47時代にはガスチューブ側にあったガス・ブリード・ポートがガスブロックのカップ部に移され、ガスカットオフタイミングをやや早めに設定している。


AK47ではガスブロックにあったスリングスロットがAKMではハンドガードの前側押さえに移動している。

押さえの金具と一体化していることからAK47のように金具がガスブロックに当たり、金属音を立てる事がなくなっている。


銃床

前部銃床(ロアハンドガード)にはハンドリング向上を目指してリブが追加され、射撃時の過熱を防ぐ目的で金属ライナーが追加されている。


グリップは初期の物でAK47と同じ木製のグリップが取り付けられていたが、後に濃いプラムブラウン色のベークライト製グリップが付けられた。


後部銃床(ストック)は直銃床化され、ストックを止めるネジも2本から1本へと減らされている。折り畳みモデルも同じく直銃床化されると同時に、ストックの腕部分をプレスとすることで生産性が向上している。

銃床の形状の見直しによって連射時のコントロール性が向上した。


固定ストックモデルはストック内にクリーニングツールを収容することが出来る。


AK-47III型ではレシーバー左後方にあったスリングスロットが銃床に移動されている。


オプション

AKMと同時期に開発されたオプションは、後に登場したAK-74等でも同様の装着機構を備えてそのまま使えるように配慮がなされていた。

一方で、AK47向けのオプション類の使用には制限があったり、AKM向けに開発されたオプション類はAK47に使用できない場合があるなど、互換性に注意を要した。

  • 銃剣

着剣装置が改良され、新型の銃剣「6Kh3(6X3)」やその後継の「6kh4(6X4)」が装着可能となった。

これは、信頼性に難があったAK-47向けの銃剣とは異なり、M1ガーランド用や三八式歩兵銃用の銃剣と同様のバヨネットラグをガスブロック下に設けて、銃剣を差し込み固定用のボタンで確実に止めるというものであった。一方で、AK-47の銃剣6kh2(6Х2)はそのままでは使用できない。

  • グレネードランチャー

バヨネットラグにGP-25グレネードランチャーが装着可能となった。

銃身の下に取り付けるため、銃剣との併用は不可能である。

  • 光学照準器

ごく後期に製造されたモデルのうち少数の個体に、レシーバー左側に光学照準器が装着できるレールが備えられたものがあった。

ソビエト連邦ではアサルトライフル向けのスコープなどの開発は消極的であったものの、暗視装置の開発に関してはやや意欲的であり、暗視装置1PN34等の装着が想定されていたと考えられる。

  • マガジン

AK47用のスチールプレス製マガジンと互換性があるベークライト樹脂製のマガジンが新規開発された。

ボルトハンドルやマガジンキャッチ(操作時間数秒)と違って比較的長時間触れる(熟練者で5~6秒、長くて10秒)可能性がある物品なので、凍傷対策であったと推測される。


置き換え

ソビエト連邦軍においては、1970年後半に改良型のAK-74に置き換えられる形で第一線からは退いた。

しかしながら、現在でも同型のモデルが第三国などで活躍している他、ロシア連邦軍や国内軍の一部部隊においても威力の強さなどを買われて、AKM、AKMSを使用している。


関連イラスト

USSR AKM


関連タグ

AK47(先代主力小銃)/AK-74(後継)

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