概要
正式名称は、GP-25「コスチョール」といい「コスチョール」は焚き火を意味する。
GP-25の開発は1966年に開始され、1970年代に完了した。
画像を見れば分かるとおり、非常にシンプルなつくりをしており、装填は先込め式である。
引き金を引くと、ダブルアクションによってグレネード弾の雷管を激発するが、GP-25用のグレネード弾は西側諸国のものと違い薬莢がなく、発射薬もすべて弾頭内に収められたロケット弾や迫撃砲弾のような構造をしている。
このため排莢が必要なく、再度の発射の際には次弾を装填するだけで発射できる。
安全装置としてイジェクターが備えられており、装填後に発射する必要がなくなった場合には安全にグレネード弾を抜き取ることが出来る。
AKM、AK-74、AK-100シリーズ、AN-94に無改造で装着することが可能である。
1989年には改良型のGP-30が制式採用されている。
ブルガリアや旧ユーゴスラビア(セルビア)でライセンス生産されている。
余談であるが旧ワルシャワ条約機構加盟国でGP-25同様の先詰め式グレネードランチャーが開発されることはなく、ポーランド、ルーマニア、チェコは西側同様、後装填式を開発採用した。
エアソフトガンでもGP-25は発売されているが、構造上弾頭は発射されないため、使用したカートリッジは銃身をスライドさせて後方から抜き取るか(トイガンオリジナル機構)、イジェクターを用いて銃口から抜き取る必要がある。
普及している西側の40mmグレネードを模したカートを使用するものが主流だが、ВОГ-25(VOG-25)破片榴弾を模したものを使用するものもある。