概要
ベトナム戦争中の1960年代、単発式のグレネードランチャーM79及びM16ライフルに装着するXM148グレネードランチャーが使用され、威力を発揮していたがこれらの装備は再装填に時間を要し、信頼性に欠けるなど、依然として不満点も少なくなかった。特に少数で行動するため個人携帯火器の火力を向上させる必要にかられていたSEALsなどの特殊部隊ではそうした要請が顕著であった。
こうした要請に答え、チャイナレイク海軍兵器センターが開発したのが本装備である。
基本的な構造としてはブローニング以来のポンプアクション(スライドアクション)式ショットガンと一緒であり、一発撃つごとにフォアエンドを手動で前後させ、排莢と銃身の下に平行に配置されたチューブマガジンからの再装填を行う。照準はM79と同様の可倒式サイトによって行う。
チューブマガジンには3発の40mm×46グレネードが装填され、薬室も含めると合計4発の即応弾携行が可能であった。熟練した射手が操作すれば、一発目が着弾する前に4発発射することが可能であったという。
アルミニウムなどを多用したため、サイズに比べれば軽量であり、火力も申し分のないものであったが、生産数はごくわずか(文献によって十数丁から20~30丁)にとどまっている。海軍SEALs以外にも陸軍の特殊作戦グループや海兵隊偵察部隊にも使用された。
チャイナレイクには制式名称が存在しない。しばしば「EX-41 チャイナレイク」などと呼称されることもあるが、EX-41は時代を下った1980年代に試作された別の装備プログラムであり、ポンプアクション式グレネードランチャーという構造はチャイナレイクと類似しているものの全く別の装備である。
グリップやストックをM4カービンと同様に変更、銃身上部に光学サイト用のピカティニーレールの追加などを行なった試作のアップグレードモデルがAirTronic USAにより発表されている。
全長 | 875mm |
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重量 | 3.72kg(非装填時) |
装弾数 | 3+1 |
関連タグ
KBP設計局GM-94:ロシア製の同様の構造を持つポンプアクション式グレネードランチャー