=ALART=
ALART!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
ALART!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
ALART!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!ALERT!
※サンダーフォースVのネタバレが含まれます!
概要
2100年代初頭、太陽系に漂着した無人の宇宙船残骸を地球人が解析。その際に得られた地球外技術を基に生み出された、非常に高性能な人工知能の名称である。過去に行われたチューリングテストで21時間13分53秒耐えた記録を持っている。
先の宇宙船とは前作サンダーフォースⅣエンディング中に半壊した、Ⅳに於ける自機RYNEXである。地球人はこの残骸にVasteelと名付け、解析中に得られた地球の水準を遥かに超える技術をVasteel-Technology と称した。この技術の更なる研究開発の為に造られた施設がBabel、その施設管理の為に作られたシステムがガーディアンである。
何らかの思惑により人知れず軍備を整えていたガーディアンは2150年、地球人類に反乱を開始。第一次第二次に渡る戦闘の結果、地球の全人口の1/3以上が犠牲となった。反乱の原因はVasteelの記憶素子との接触の際に、何らかの致命的な問題が発生したからと考えられている。
他のマシンへの超干渉能力を有し、人類側のおおよその兵器が制御中枢を暴走させられ、まともに交戦することすら困難な状況となっていた。これに対抗するには干渉への何らかの保護が必須となっており、今作の自機でありVasteelをベースに作成されたRVRシリーズは、ガーディアンに次ぐ性能の人工知能を備えるナビゲーションプログラムReffiを搭載する事により、それを有している。
ゲーム中の動向
自機が重力圏脱出後に突入する敵旗艦ジャッジメントソードの中枢部で、ステージボスとして2度姿を現す。登場前のアラートメッセージではUnknownと表記される。ステージ7では上述の干渉能力の影響か、メッセージがノイズ交じりで異常な表示をすると言う危機感を煽る演出になっている。
第一形態
ステージ6のボスとして登場。赤いコアが母体を思わせる構造体に包まれており、防衛システムを繰り出して攻撃する。ダメージを受けるごとに腹部が膨らみ、撃破するとコアが母体から孵るような演出の後、上昇。自機はそれに追随しステージクリアとなる。
第二形態
最終面であるステージ7はボス戦のみで、縦に伸びる通路内で雌雄を決する。先のコアにパーツが寄せ集まり人型のユニットを形成すると、様々な攻撃を繰り広げ自機を追い詰める。ある程度のダメージを受けると怯む様なモーションを見せるが、その都度追加パーツを身にまとい強化を重ねてゆく。最終的には第四形態でメイン画像のような翼と剣を携えた姿へ変化する。
最終ステージではある条件を満たさないと、討伐失敗となりバッドエンディング行きとなる。その条件とは制限時間内に規定のダメージを与える事を3回繰り返すもので、一部の火力に優れる武装を持たない場合は達成困難になる。
以下はその条件を満たし、真のエンディングを迎えた場合を記す。
任務完了したものの自機のダメージが深刻な為、パイロットが宇宙空間で立ち往生していた所で、偶然ガーディアンのコアユニットと遭遇。パイロットはその機能停止寸前の物体からメッセージを受信し、この知性体が何故あのような凶行に及んだのかを悟るのだった。
ガーディアンの真意
人工知能として高度に成長したガーディアンは、Vasteel-Technologyが人の手に余る物であるとの認識に至り、その技術を消滅させる為に夥しい破壊を繰り返した。
この技術は人間に繁栄をもたらした傍ら、いずれは人口爆発とそれに伴う滅び、そして人同士の殺戮を選ばせ、遂には消滅にすら至らしめる物であると推測している。「人類を護る守護者になって欲しい」との開発者の願いからその名を授けられ、実際に務めを果たしているガーディアンは、その矛盾に強いストレスを感じていたという。
あまりに甚大な被害を受けた人類は、ガーディアンの破壊行為の数々を「人類に対する反乱」と解釈する他なかったが、皮肉な事にこの知性体がその技術を有する建造物ごと多くの人間たちを蒸発させていたその時も、己の自意識の中核をなす「人類への忠誠」は失われていなかったのである。
ガーディアンの度重なる破壊行為とパイロット達の活躍により、地球上のVasteel-Technologyは痕跡程度でしか残存しない状況となったが、パイロットが搭乗する機体RVRが、件の技術を宿した最後の物体となったその時、ガーディアンは機体の破壊を懇願する。
「――ヒト/戦士よ あなたの前に祝福を」
その後のパイロットの消息は知られていない。
ガーディアンからのメッセージ中、目的の巻き添えで奪ってきた幾万幾億の命について何ら言及はなく、更にはその時パイロットの命の箱舟と化しているRVRをも破壊するよう懇願する際も、躊躇がない。
メッセージがパイロット(≒プレイヤー)へ伝えられる場面は、ゲーム中ではピアノ曲Last Letterをバックに情感的な演出で展開されるが、見る者の感性によっては同時に「ヒト」と「疑似構築されたヒト」との間に横たわる深い隔たりを感じさせる、冷ややかで哀しいものにもなっている。
余談
上記のエンディングでのガーディアンのコアユニット「ガーディアンズハート」の最後のメッセージはボイス付きだが、当時の社員ではなく何かしらの形でテクノソフトから外部依頼を受けたとされる英語教師が担当したらしい。一度没になったSS版オープニング・PS版の新規オープニングでのナレーションも担当したという。