概要
スズメ目ヒヨドリ科に属する鳥で、ふさふさした頭の毛と頰の茶色い模様、そして灰色と茶色で構成された地味目なカラーリングが特徴。他のスズメ目の例に漏れず目は円らで可愛らしい。
スズメ目の仲間では里山から市街地にまで広く順応した為か、割と普通に見られる鳥であり、食性は柑橘類などの果実や桜などの木に咲く花の蜜を食する植物食寄りの雑食性で目を付けた食べ物に執着する習性がある。その執着心たるやスズメやメジロなど自分と同等のサイズの鳥相手であれば、翼をばたつかせて威嚇したり、突撃して餌には一切近づけさせようとはしない。その為、農家からは果樹園の果実などを食害する害鳥として厄介がられている…可愛い顔して侮れんヤツである。
しかしながら、古来より日本人にとっては身近な鳥の一種である事には変わりなく、知能も非常に高い(人間の8歳児ほど)為に平安時代には好んで飼育された。ちなみに狩猟鳥に指定されている為、狩って食べる事も出来、肝心の味は甘みがあってかなり美味しいらしい。ただし、捕獲には狩猟免許(網・わな)と許可申請が必要。
主に樹上に枝や枯れた植物などを固めて巣を作り、4個ほどの産卵を行い、子育てをする。
基本的には留鳥だが、気温が低い場所に生息する個体は暖かい場所へ渡りを行う事もある。
ちなみに、名前は「ピーヨピーヨ」という鳴き声がそのまま由来になったと考えられる。