ニシノモリ教授
にしのもりきょうじゅ
概要
タマムシ大学の教授で作中世界において進化(ポケモン)とモンスターボールを研究した人物。
作中には登場せず、裏設定として存在する。
『ポケットモンスター図鑑』(アスペクト・1996年3月)によれば、18世紀後半にフランス人作家のタジリン伯爵(※)が30種ほどのポケモンをスケッチなどで詳細に残してから後の時代に活躍した人物とされ、1899年にポケモンが進化で姿を変えるという内容の「ピカチュウの進化に関する一考察」という論文を発表し、「ポケモン学の祖」となった事が語られた。
そんな人物をマニア間で有名したのが、1925年にオコリザルに投薬量を誤って衰弱させた件から「ポケモンは弱まると小さくなる」ことが判明し、モンスターボール開発のきっかけになったという事件である。
なにぶん、設定が初期のものである為、どこまで現在の設定に適用されているかは謎であるが、ポケモンだいすきクラブの「もやもやドガースポケモン世界紀行 4.ポケモンと科学」によると「タマムシ大学のニシノモリ教授の研究成果を元に発明されたモンスターボール」(原文ママ)とはっきり記載されており、モンスターボール開発秘話の下りは第6世代時点までは公式設定に適用されていると考えられる。
しかし、日本の明治期をモデルにしていると思しき『LEGENDSアルセウス』との整合性は不明なままである。とはいえ、「ポケモンには 小さくなるという 不思議な能力が備わっています」とラベン博士は語っており、形を変えて設定が残存していると見た方が妥当なようだ。
アニメ版第68話『ヤドンがヤドランになるとき』では子孫であるニシノモリ教授5世が登場した。
容姿はお茶の水博士をポケモンナイズしたようなステレオタイプの科学者。
作中世界のポケモン図鑑を書いた人物の一人とされ、リゾート地ビンヌでシェルダーの変化に関する研究を行なっていた。
余談
名前の由来は不明。
開発スタッフ("西"野弘二、杉"森"建、"森"本茂樹など)説、ポケモンに少なからず影響を与えた『仮面ライダー』などの作者である石ノ森章太郎の捩りなど様々な説が考えられる。
なお、実際に存在する名前かと聞かれたら、答えはNOである(「西森」が存在するが、読みはそのまんま「にしもり」である)。
脚注
- (※)タジリン伯爵の名前の元ネタは田尻智氏、人物自体の元ネタは「分類学の父」と称されるカール・フォン・リンネ(1707年5月23日~1778年1月10日)と思われる。