誘いに導かれしものは
疾風にさらわれ その風が闇の化身と知る
生果てるまで吸い尽くされ
闇は月光の元 姿を現す
概要
『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のメインモンスター。
白銀の甲殻が美しい、気品漂う古龍種で、別名「爵銀龍」。
獲物の精気を奪い、糧とする生態があり、夜の闇に紛れて獲物の背後に忍びより襲いかかり、そのエネルギーを吸い尽くしてしまう。何気に明確に食性が判明している数少ない古龍だったりする。
凛とした優雅な見た目に似合った気品を感じさせる優美な動きと、獲物を瞬時に捉えて精気を吸い取る残忍さの両面を兼ね備えた多彩な技を持ち合わせている。
一部の技を受けると「劫血やられ」になり、メル・ゼナとの生命力の駆け引きが発生する。
具体的には、自然回復が発生せず、回復アイテムの効果も減少した上で継続ダメージが発生し続けるが、代わりにモンスターへ攻撃を命中させると与えたダメージに応じて自身の体力が回復するというもの。MHXXの「妖刀羅刹」やMHW:Iの「龍脈覚醒」に近いと思われる。
また、周囲に共生関係にある妖しく光る蝶のような羽を生やしたヒルのような謎の生物を従えており、それらを率いて獲物を誘導、捕獲したり、首にネクタイのように張りつかせることで彼らからエネルギーを受け取れるようである。更にハンターの生命力を吸収すると秘められた凶暴な本性を剥き出しにした更なる変貌を遂げるとも云われている。
実際にPV2ではヒルを追いかけていたリオレウスを強風と共に連れ去った上で首筋を咥えて捕らえた後、弱ったリオレウスを埋め尽くさんばかりと大量のヒルが群がり生命力を吸い尽くすというショッキングなシーンがある他、前脚に掴み上げられた女性ハンターが口元へ運ばれ、しゃぶり付かれて吸血される様を翼でゆっくりと覆い隠していく拘束攻撃の様子も映っている。
異国の地にある王国を何度も崩壊寸前にまで追いやってきた恐るべき古龍であり、かつて繁栄した文明が見る影もなくなり今はモンスターたちの牙城となった「城塞高地」に取り残された古城を住処としており、王国の領域を脅かさんとする最大の脅威にして最重要ターゲット「王域三公」の一体に数えられている。
余談
デザインモチーフは吸血鬼もしくはドラキュラ伯爵をメインコンセプトとしており、古龍としてどのような災厄をもたらす存在なのかの生態設定やビジュアル、モーションの両方に通じるキーワードとして「伯爵」、「気高さ」、「高貴さ」、「狡猾さ」などを加えながら詳細を詰め、現在のデザインに至ったという。
ちなみに、「ドラキュラ」は“竜の息子”を意味する言葉であり、ある意味ドラキュラの本質に最も迫ったキャラの1つと言えるのかもしれない。
戦闘BGM名は「朱に染むる夜宴/メル・ゼナ」。上記のキーワードを活かした作曲になっている。
白銀の美しい甲殻は西洋甲冑をモチーフにしており、『モンスターハンターライズ』におけるメインモンスター・マガイマガド(東洋の鎧兜がモチーフ)と対になる形になっている。