概要
「バター臭い」が縮まった言葉。一般的には彫りの深い顔立ちなど西洋的なものを指して呼ぶ。
絵の世界においては、ディズニーなどの海外アニメやカートゥーン、アメコミの絵柄を基準とした絵に対して使われる。
「バタ臭い」と称される絵を描く絵師の多くは海外絵師であるが、海外アニメやアメコミの影響を強く受けた日本人の絵師も多い(初期のタツノコプロなど)。また輸出用にわざとそういう風にすることも(GONZOの一部作品など)。
「バタ臭い」と言うと多くは否定的な意味で用いられるが、そういったものを好む人が伝わりやすさのためにあえてこの言葉を使うこともある。
美意識の主流は時代によって変わるものの、19世紀以降の西洋では概ね「八頭身・黄金比率・ギリシャ彫刻・高身長体型」が(『白人種/黒人種/黄色人種』問わず)美形とされやすい。
- 【「八頭身・黄金比率・ギリシャ彫刻・高身長体型」の「バタ臭い」西洋的美女の典型:『Christina Aguilera』公式YouTubeチャンネルより転載】(再生回数:2億4713万9229回突破)
対して日本では「童顔・美白・唇細い」ことが飛鳥時代からアニメに至るまで特に変更の無い点となっており、それから外れたキャラデザはバタ臭いとされる風潮がある。
東洋人の顔の彫りが浅いためか、バタ臭いとされるイラストは顔の凹凸が強調されたものが多い。
例として、「特段高齢でない人物であっても、ほうれい線や眉間などにシワを描く」「鼻を大きめに、ディテール(凹凸やシワ)を細かく描く」「鼻から眉にかけてのラインを繋げて描く」「唇を強調する(正面からでもわかるほど凹凸を描写したり、話す際に大きめに動かしたり、唇に色をつけるなど)」「顎が割れている」「顔の陰影が濃いめに描かれる」といった要素が含まれやすい。
逆に言えば、顔にシワが少なく、鼻や口は小さくシンプルに、唇は描かず、顔に落ちる陰を最小限にすることでAnime的なイラストに近づくと言える。