あずさ2号とは1977年にヒットした狩人の曲である。
現実にJR東日本の中央本線で走る同名の列車名から取られているが、正確な意味での曲名と同じ「あずさ2号」は存在しない(事情は後述)。
概要
失恋した女性が心の傷を癒すために、新宿8時発の特急あずさ2号に乗って信濃(長野県)路へ向かう心情を現わした歌である。「2号」が選ばれたのは当時のダイヤで「1号」は朝6時発のしかも不定期列車で、知名度的に低かったので、実質の1番列車である2号が選ばれている。
現在では新宿駅から西に向かって発車する下り「あずさ2号」は存在しない。これは旧国鉄の号数表記が歌発表当時は「1号、2号、3号…」とつけられていたが、曲が出た翌年の1978年の国鉄ダイヤ改正で列車の号数の付け方が変更されたためである(下りは1号、3号、5号となり、2号は上り(松本発)のみの存在となった)。東京から各方面に向けて走る列車を「1号、3号、5号…」とつけているので、将来的にも新宿発松本行きのあずさ2号が復活する可能性は0に近い。
2002年、まだ廃止もされていないのに「なつかしのあずさ2号」というリバイバル列車が運転されたのはこの為で、この列車はもちろん新宿発松本行の列車であった(ただし、ダイヤは他の列車との兼ね合いで8時2分発となった)。
2010年12月現在では『8時ちょうどの(新宿発)あずさ2号』に該当する列車は「スーパーあずさ5号」(松本行き、E351系使用)、「あずさ2号」を名乗る列車は松本駅6時08分発の東京行き(E257系使用)となっている。