概要
正式名称は『次界アーチ天使』。天聖界と無縁ゾーンを隔てる巨大な扉「天聖門」のレリーフに描かれている12名の天使のうち、若神子との強い絆によって神帝へ昇格させる7名の天使を指す。
他の5名(ダム神、聖母マンマ、一見尚神、水墨法師、昇皇王)を含めて次界アーチ天使とする認識が広く通用しているが、これは全くの誤りであり、この5名は上記の7名と同じく魔肖ネロ復活の鍵を握る12名の悪魔集団「魔人1/2」(まじんハーフ)に対抗する理力を持つものの、天聖門の封印を司るに留まる天使である。
※魔人1/2の対立軸にある12名の天使の説明上では「W魔鬼」(ダブルまき)と称されているが、これは各自の魔極(魔幻極、魔暗極、魔重極、魔底極、魔邪極、魔迷極)を完成させるために2名の悪魔が魔性合身を経た状態を指す。
また、神帝となった若神子7名の対立軸にある悪魔7名も魔人1/2の怨念との魔性合身を経た「悪混鬼」(あっこんき)となり、以降の物語に密接に関わる重要な悪魔系ルーツとして位置付けられることとなる。
- 八魔鬼ング(八魔オロチ+夜叉鬼ング)
- IDO弁慶(魔僧弁慶+魔井DO)
- 大層魔(大魔+断層魔)
- 怪鬼党賊(魔党賊+怪鬼日食)
- 矢鬼(魔矢+わら鬼)
- フックRO(魔人フック+蜃気RO)
- 魚水鬼(魔魚+逃水鬼)
特徴
女性であれば深い愛情、男性であれば厚い友情を結んだ若神子を増力し、自身の理力を注入した刀と黄金の盾、マスク、さらに浮遊理力(=飛行能力)を持たない者には羽根を与える。神帝が窮地に陥った際には理力を魂ごと分離し、各自の顔が刻まれた黄金の盾を仲介して半実体化する「幻神」(げんじん)として顕現する。
この後、明星クィーンは世界の破滅に暗躍する創聖使影(そうせいしシャドー)の魔洗礼を受けた悪魔ヘッドとして、残る6名は各自に縁のある若神子ルーツを増力する子孫の天使ヘッドとして登場する。
次界アーチ天使
- 如面菩薩→如面幻神→(ルーツ化)→フェブラ・如面
- クリスタル天子→クリスタル幻神→(ルーツ化)→ジュン・クリスタル
- ポンプ大帝→ポンプ幻神→(ルーツ化)→エイプ・ポンプ
- レスQ天女→レスQ幻神→(ルーツ化)→ノーベ・レスQ
- オアシス天如→オアシス幻神→(ルーツ化)→ジュライ・オアシス
- オーロラ王神→オーロラ幻神→(ルーツ化)→オクト・オーロラ
- 明星クィーン→(魔洗礼)→明星魔クィーン
幻神器
クリスタル幻神から如面幻神に渡った聖曲玉槍(せいまがたまランス)、ポンプ幻神からオアシス幻神に渡った聖鏡盤(せいきょうディスク)、オーロラ幻神からレスQ幻神に渡った聖神剣(せいじんソード)の3つから成る宝具「幻神器」(げんじんき)は、ゴードン神魔スターPが自身の封印を解放するために探し求める宝具「魔紀元神器」(まきげんじんき)そのものである。
本来は、デビリン族(ネス魔トロン、ベレ魔ナイト、ストロ魔トライ)が所持する3つの宝具「魔器」(まき)と対を成す存在であり、魔器と幻神器の6つを以って魔紀元神器となる予定であったが、天使側は正しく継承されたのに対して悪魔側はその設定が反映されないまま有耶無耶となってしまったため、魔スターPの本性である魔スタリオスを巡る不可解な謎の1つとして汚点を残す結果となっている。
DSの「ビックリマン大事典」の31の謎で「幻神器はそのまま魔紀元神器」「おいそれと使えず老天使が安置していたのをアーチ天使が仲間を救いたい一心で持ち出した」と説明された。