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概要

岡本太郎1970年に製作した彫像「太陽の塔」をモチーフとした奇獣。今作におけるラスボスである。

頭頂部の黄金の顔から怪光線を発射するほか、高度な再生能力を持っており、プラナリアのごとく少しでもパーツが残ればそこから再生、どんどん増殖していく厄介な特性を持つ。

活躍

突如として地球に出現し、町を襲撃。前回にて墜落した河童星人の宇宙船の大爆発に巻き込まれながらも無事だった地球防衛軍CBGが現場に赴き、光線銃で応戦するも歯が立たない。

すると、べらぼうなものにはべらぼうなものをと、奇獣退治の専門家たるべらぼうな巨人・タローマンが駆けつける。彼が投げつけた観覧車によって真っ二つにされるも、その断面から失われた半身を再生させ2体に増殖。

おじさん隊員「何だと!?悩みが2倍になっちまった~!」

戦いは夕方になるまで続く長期戦となった。

太陽の塔は明日の神話千手雷人といったタローマンの連続攻撃を受けてバラバラに粉砕されるも、飛び散った破片からさらに増殖。気づいた時には無数の太陽の塔が町に跋扈するアバンギャルドで絶望的な状況に陥り、タローマンは後がなくなってしまう。

隊長「悩みがさらに増えてしまった!」

市民「お前のせいで町がめちゃくちゃだ!」

社長「ワシのビルを返せ~!」

隊長「そうだそうだ!もう少し考えて攻撃してくれよ~!」

事態を悪化させたことに、とうとう堪忍袋の緒が切れた市民たち。それどころか、今まで自身に頼りきっていたCBGもタローマンを非難し始めた

するとタローマンは宇宙へ飛び立っていく。

市民「待て!逃げるのか!?」

しかし、タローマンは悩まない。

人生くよくよしないことだ。小さな悩み、心配ごとにぶつかったら、それよりももっと大きな悩みを求めて体当たりすべきなのだ。

振り向いて地球の方を向くと、必殺の「芸術は爆発だ!」で地球ごと爆破するという、でたらめすぎる方法で事態を収束。

そのままタローマンは宇宙の彼方へ飛び去っていった。

すると、逆に気分がさらりとして、もりもりと快調になる。

精神を開き切ること、それが若さと健康のもとだ。

人類全体の運命もいつかは消える。それで良いのだ。無目的に膨らみ、輝いて最後に爆発する。そして平然と人類がこの世から去るとしたら、それがぼくには栄光だと思える。──そう、岡本太郎も言っていた。

「芸術は爆発だ!」

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