データ
別名 | べらぼう奇獣 |
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身長 | 70メートル |
体重 | 25万トン |
出身地 | 公園 |
なきごえ | ブウォーン |
弱点 | 巨大かつ重量があるため、動きは遅い |
概要
岡本太郎が1970年に製作した彫像「太陽の塔」をモチーフとした奇獣。今作におけるラスボスである。
頭頂部の黄金の顔から怪光線を発射するほか、高度な再生能力を持っており、プラナリアのごとく少しでもパーツが残ればそこから再生、どんどん増殖していく厄介な特性を持つ。
書籍『タローマンなんだこれは入門』では鳥の一種から進化したことが示唆されており、骨格はペンギンに近いものとなっている。
活躍
我々人類は本当に進歩したのか?調和は生まれるのか?
それを試すかの様に、べらぼうなものがやってくる。
突如として地球に出現し、町を襲撃。前回にて墜落した河童星人の宇宙船の大爆発に巻き込まれながらも無事だった地球防衛軍CBGが現場に赴き、光線銃で応戦するも歯が立たない。
風来坊「こいつは今までの奴と…スケールが違うぞぉ!?」
すると、べらぼうなものにはべらぼうなものをと、奇獣退治の専門家たるべらぼうな巨人・タローマンが駆けつける。彼が投げつけた観覧車によって真っ二つにされるも、その断面から失われた半身を再生させ2体に増殖。
おじさん隊員「何だと!?悩みが2倍になっちまった~!」
戦いは夕方になるまで続く長期戦となった。
太陽の塔は明日の神話、千手、雷人といったタローマンの連続攻撃を受けてバラバラに粉砕されるも、飛び散った破片からさらに増殖。気づいた時には無数の太陽の塔が町に跋扈するアバンギャルドで絶望的な状況に陥り、タローマンは後がなくなってしまう。
隊長「悩みがさらに増えてしまった!」
市民「お前のせいで町がめちゃくちゃだ!」
社長「ワシのビルを返せ~!」
隊長「そうだそうだ!もう少し考えて攻撃してくれよ~!」
事態を悪化させたことに、とうとう堪忍袋の緒が切れた市民たち。それどころか、今まで自身に頼りきっていたCBGもタローマンを非難し始めた。
するとタローマンは宇宙へ飛び立っていく。
市民「待て!逃げるのか!?」
しかし、タローマンは悩まない。
人生くよくよしないことだ。小さな悩み、心配ごとにぶつかったら、それよりももっと大きな悩みを求めて体当たりすべきなのだ。
振り向いて地球の方を向くと、必殺の「芸術は爆発だ!」で地球と全人類ごと爆破するという、でたらめすぎる方法で事態を収束。
そのままタローマンは宇宙の彼方へ飛び去っていった。
すると、逆に気分がさらりとして、もりもりと快調になる。
精神を開き切ること、それが若さと健康のもとだ。
人類全体の運命もいつかは消える。それで良いのだ。無目的に膨らみ、輝いて最後に爆発する。そして平然と人類がこの世から去るとしたら、それがぼくには栄光だと思える。──そう、岡本太郎も言っていた。
タローマンは、決して正義の味方ではない。
怪獣も、地球人類も、彼にとって大した価値はない。
ただ岡本太郎の思想に殉じることこそが、タローマンのすべてだからだ。
地球を滅ぼしたタローマンはこれから先、どこへ向かうのか?彼の前には、何が待ち受けているのか?
そんなことは誰にも分からない。
ただ己と、岡本太郎に拠って立つ巨人。それがタローマンなのだ。
「芸術は爆発だ!」
余談
特番『帰ってくれタローマン』では劇場版『奇獣大集合 タローマン大統領』にも登場していることが判明した。
関連項目
ハカイジュウ:同じく太陽の塔がモデルの巨大モンスターが登場する。