データ
別名 | 癇癪奇獣 |
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身長 | 48メートル |
体重 | 3万3千トン |
出身地 | 湖 |
なきごえ | ビエビエーン |
弱点 | 自分が困る状況には弱い |
声優 | アドレナ・リン |
概要
岡本太郎が1951年に描いた絵画「駄々っ子」をモチーフとした奇獣。
その名の通り、まるで駄々をこねるかのように暴れまわり、町のいろいろなものを投げつけてくる。
怪獣タイプの奇獣としては言葉を話せるほど知能が高く、タローマンの奇行を見て困惑する様子を見せるなど人間臭い一面を持つ。
活躍
町に突如出現し、「これやだー!ほかいい~!」と叫びながら車を手に取っては放り投げ、駄々っ子の如く暴れていた。
そこにあなたが呼べば来る巨人・タローマンが現れたため戦い始めるも、「いつものようにタローマンが倒してくれる」という市井の人々のマンネリ思念を感じ取ったタローマンは戦意を喪失し、攻撃の手を止めてしまう。
隊長「駄々をこねているのはもはや、タローマンじゃないか!」
マミ隊員「まあ!やられる気満々じゃないの!」
判で押したようなワンパターンに陥るのを嫌うあまり、自分で自分を攻撃して倒され待ちモードに入り、こっちが何もしていないのにまるで最終回のように地面に伏すタローマンにドン引き。
するとそこに、タローマンと同郷の「シュールレアリズム星」から、彼と同等の戦闘力を持つタローマン2号が救援に馳せ参じる。
2号がタローマンに手を差し伸べようとしたその時、己にとって最も許しがたい存在が来たことに激怒したタローマンは手を引っ叩き拒絶。続け様に放たれた「芸術は爆発だ!」に巻き込まれ、タローマン2号諸共困惑したまま爆散するという理不尽極まりない最期を遂げた。
結局は勝ってしまったタローマン。
同じことをしたくないと思っても、現実はそうはいかないかもしれない。
だが、そうありたいと思う気持ちなくして、創造は生まれないのである。
……それから少し後、TVTテレビ局では今回の事態の原因たる勝又常吉アナウンサーが、女性局員相手に高津博士やタローマンを小馬鹿にするような陰口を叩いていた。
勝又「いやまあ~あの博士がもう、余計な事を言うからさぁ~。まあ結局、私の予想通りの勝利と言いますか~」
しかし、それを窓から覗き込む巨人の影が……。
「芸術は爆発だ!」
余談
冒頭で駄々を捏ねる子供に対して母親が、「柱に縛り付けますよ」とたしなめているシーンがあるが、これは岡本太郎が幼少期に母親から受けたお仕置きが元ネタと思われる。
放送中は操演により動かされていたと考えられていたが、タローマンまつりにて撮影で使用されたスーツが公開され、操演ではなく着ぐるみを使って撮影されていたことが判明した。
着ぐるみに入りきらない部分はクロマキー合成で消していたようで、どう考えても70年代のテクノロジーではない。
なお、元になった絵には桃色の犬も描かれているが、その犬の奇獣も「堪忍奇獣桃色の犬」として設定上は存在しているようで、その犬が居る時は大人しくなるらしい。
特番『帰ってくれタローマン』では劇場版『奇獣大集合 タローマン大統領』にも登場していることが判明した。