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綺麗になりたい……


データ編集

別名小型奇獣
身長30センチ
体重3キロ
出身地惑星ゲルダ
なきごえウニャア
弱点1匹では力が弱いので、分散させられると弱い

概要編集

岡本太郎1990年に描いた絵画「みつめあう愛」をモチーフとした奇獣

地球から遠く離れた「惑星ゲルダ」という星に大量に生息している小型の知的生命体で、複数の目が生えた樹木のような姿をしている。

地球人と比較して見れば豆粒のように小さいが、地球人と同様かそれ以上の文明と技術を築いていることがうかがえる。


警戒心と仲間意識が大変強いらしく、何らかの要因で危機を察知すると大勢の同族が集まり、手から虹色の光線を発射して迎撃を開始する。


作中での動向編集

「もっと美しく生まれたかった」と自分の容姿を気にしているマミ隊員。すると風の便りか彼女の悩みを聞きつけた若者の心に寄り添う巨人・タローマンが現れ、そのまま彼女を掴んで宇宙へ飛び出し、惑星ゲルダに連れて行ってしまう。

多くのみつめあう愛が生息する未知の惑星に困惑するマミ隊員だが、ふと見ると、掲示板を見て宇宙語で呟く1匹のみつめあう愛を見つけ、四次元翻訳マシーンを使って解読する。すると……


『あぁ…あんな綺麗な顔に生まれたかった…』

マミ隊員「おんなじ顔じゃないの。どこが違うのよ…?」

『あんなツノの角度だったらなぁ…。もう少しゾゲムのメロックが大きかったら、人生違ってたんだろうなぁ…』


そのみつめあう愛は、マミ隊員と同じく「もっと美しくなりたい」と自分の容姿を気にしている様子。

これを見て先ほどまでの自分と照らし合わせて共感し、自分を見つめ直したマミ隊員は「そんな事、気にする必要ないわよ」と声を掛け手を伸ばしたが……


「キャーッ!」


それを脅威と誤解したみつめあう愛はすぐに同族を集め、虹色の光線で迎撃。

不用意な行動でみつめあう愛たちの怒りを買ってしまったマミ隊員は、慌ててタローマンの下へ逃げおおせる。

タローマンと共に惑星ゲルダを離れ帰還するマミ隊員は、今回の出来事を経てタローマンが伝えようとしたことを悟り、清々しい顔を浮かべるのだった。


タローマンは伝えたかった。「綺麗さ」なんてものは、時代時代に変わる「型」でしかないのだ。

太ったのが美人とされる時代もあれば、痩せていなければ美人とされない時代もある。

それよりも、もっと無条件で絶対的な美を目指すべきなのだ。

「ひたすら生命が開き、高揚した時に『美しい』という感動が起こるのだ」、そう岡本太郎も言っていた。


余談編集

舞台となる惑星ゲルダの名前は、女性戦場カメラマンのゲルダ・タロー(本名ゲルタ・ポホリレ)から。

パートナーのアンドレ・フリードマンが岡本太郎と親交があり、その名にちなんでゲルダ・タローと名乗ったとされる。


ちなみにタローマンのエピソードではブッ飛んだ内容の中では珍しく寓話的かつ「美とはなんなのか」という物を考えさせられるものである。


タローマンまつりにて着ぐるみが展示され、人が入り切らない所はクロマキー合成で消しているようだ。


関連項目編集

TAROMAN

奇獣(TAROMAN)

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