データ
別名 | 剛腕奇獣 |
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身長 | 31メートル |
体重 | 2万5千トン |
出身地 | 空 |
なきごえ | ピギィー |
弱点 | 腕相撲で勝負をするが、それ以外は弱い |
概要
岡本太郎が1936年に描いた絵画「傷ましき腕」をモチーフとした奇獣。
描かれた人物の絵に収まっている部分、すなわち赤い蝶ネクタイを身につけた胸と右腕しかないという奇々怪々なフォルムが特徴。
巨大な腕を使って人間を捕まえ、電磁カプセルの中に封印する能力を持つ。
腕っぷしもかなり強い様で、タローマンとの腕相撲では優位に立っていた。
書籍『タローマンなんだこれは入門』ではタローマンが生まれる前からシュールレアリズム星に住んでいたとされている。
活躍
突如現れるや日本中の著名な画家や作家を捕まえては電磁カプセルの中に監禁していく傷ましき腕。
高津博士は傷ましき腕は人間を孤立させ、孤独から生み出されるアイデアや創作意欲を抽出・吸収していると推測し、地球防衛軍CBGは日本の文化・芸術が破壊されるのを阻止すべく、またこれ以上被害者を増やさないために傷ましき腕の討伐に向かう。
その頃、傷ましき腕はタローマンとの出会いで真の芸術に目覚めた画家の男を捕まえようとしていたが、そこに何者かの邪魔が入り、道路標識を引き抜いてその闖入者に投げつける。
しかし、相手の正体は動体視力日本一の巨人・タローマンだった。
人質たる作家達が入った電磁カプセルを投げつけ、ガソリンスタンドの天井を引っぺがしたタローマンと卓球のような戦いを繰り広げる。
そして近づいてきたタローマンに対し腕相撲を仕掛けて優位に立つが、片手で繰り出された不意打ちの「芸術は爆発だ!」を至近距離で喰らい爆死した。
ところが、救出された作家達は「余計なことをしてくれたな」「もっと時間があれば、もっと凄いものが思い付いたかもしれないのに」「カプセルの中の方が快適だった」と、感謝するどころかCBGやタローマンを口々に罵りだした。
生活を犠牲にしてでも芸術を追求するその心意気に感動したタローマンは、作家達を再び電磁カプセルに閉じ込め、誰にも邪魔されず好きなだけ創作活動に打ち込めるよう、宇宙に追放してあげたのだった。
作家達「お~い!帰してくれ~!お~~い!」
隊長「ハッハッハッハッ、心配した我々を馬鹿にして。いい気味だ」
孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ。
孤独だからこそ、全人類と結びつき、宇宙に向かってひらいていく。
芸術とか哲学とか思想なんてものは、みんな孤独の生み出した果実なのである──そう岡本太郎も言っていた。
余談
特番『帰ってくれタローマン』では劇場版『奇獣大集合 タローマン大統領』にも登場していることが判明した。