概要
まきしま鈴木氏原作のライトノベル。HJノベルスから書籍化されている。イラストはヤッペン氏。既刊7巻(2021年7月19日時点)
。
青乃下氏の作画でHJコミックスにてコミカライズもされている。既刊6巻(2022年3月1日時点)。
ファンタジー世界からエルフの美少女が現代日本に来るといういわゆる「逆異世界転移」作品なのだが、特徴として現代日本とファンタジー世界を行き来することができるという点がある。
つまり、日常パートではヒロインのエルフが現代日本を満喫し、冒険パートでは主人公とヒロインがファンタジー世界で冒険を繰り広げるという異世界転移ものと逆異世界転移ものの双方を併せ持っている。
また、死に戻りに近い要素もあるため、死亡して日本に戻った後で気分転換も兼ねてグルメを満喫したり観光しながら対策を考え、夢の中でリベンジするという展開が多い。
あらすじ
普通のサラリーマンである北瀬一廣は、一つだけ他人とは違う不思議なものを持っていた。
それは、眠りにつくと夢のなかで幻想的な世界で冒険することができるというものだった。
何故かお弁当などの食べ物だけ異世界に持ち込めるのだが、それでもちょっと不思議なただの夢という程度に思っていた。そんなある日、エルフの少女マリアーベルと過ごしていたところ、運悪く彼女と共に竜のブレスで焼かれてしまった。
しかし、東京都内のマンションで目覚めると彼の横にはマリーの姿が!?
ようやく一廣は自分が夢を媒体に異世界転移していたこと、そして、夢の世界で眠るか死んで現代日本に戻るときに自分にしがみついている人も転移できることに気付く。ブレスに焼かれたとき、とっさにマリーを庇おうとしたことで彼女も日本に来てしまったのだ。
こうして、一廣とマリーは日本と異世界を行き来する二重生活を始めるのだった。
主な登場人物
- 北瀬一廣 (メイン画像右)
主人公。現代日本の25歳のサラリーマン。夢の中では「カズヒホ」と呼ばれているが、これは初めて異世界に来た時のキャラメイクで名前入力を間違えたため。
異世界では15歳くらい(日本とは時間の流れが違うため)で職業は夢幻剣士。死んでも現代日本に戻るだけなので、無茶な行為も平気で行ってきたためレベルが高い。
現代日本に来たマリーと同棲(?)することになる。
青森にいる祖父の話では、母親に何か問題があり、幼少期は祖父母に育てられたらしい。
- マリアーベル(メイン画像左)
通称マリー。エルフの精霊魔術師。少女に見えるがこれでも百歳以上。ひょんなことから一廣と共に現代日本と元の世界を行き来するようになる。
- ウリドラ(メイン画像真ん中の黒髪女性)
二人が冒険してた遺跡で出会ったドラゴン(♀)。卵を暖めている最中だった為侵入者の二人を殺してしまう。しかし、再び日本から異世界に戻ってきた二人がもっていた日本のお弁当を気に入り後に仲間になる。
二人と行動する際は人間の女性や黒猫の姿の分身体を送っている。
ダークエルフの女性。愛称は「イブ」。
本編攻略中の迷宮の第2階層の主の女性アンデット。「不死の王(女王)」、「死神」と恐れられたが、本来は動植物を愛する優しい女性で、2層クリア後は迷宮の呪縛が無くなり主人公たちに協力するようになる。
日本の人物
- 一条徹
北瀬と同じアパートの住人。公務員。北海道から上京してきている。
マリーのことを北瀬から「海外の親戚」と言われているが、公務員という仕事柄疑っている。
- 一条薫子
徹の妻。旦那と同じ北海道出身で幼馴染みのようである。図書館勤め。旅行に詳しく、北瀬が長期休みでマリーたちを旅行に連れて行く場所の相談に乗っている。
テレビゲーム等が好きなオタク趣味がある。