日本へようこそエルフさん。
にほんへようこそえるふさん
まきしま鈴木氏原作のライトノベル。HJノベルスから書籍化されている。イラストはヤッペン氏。既刊9巻(2023年12月28日時点)
青乃下氏の作画でHJコミックスにてコミカライズもされている。既刊9巻(2023年12月28日時点)。
2023年12月28日、コミックファイアの公式X(旧Twitter)にてアニメ化企画が進行中の報がポストされた。
ファンタジー世界からエルフの美少女が現代日本に来るという、いわゆる「逆異世界転移」作品なのだが、特徴として現代日本とファンタジー世界を行き来することができるという点がある。
つまり、日常パートではヒロインのエルフが現代日本を満喫し、冒険パートでは主人公とヒロインがファンタジー世界で冒険を繰り広げるという、異世界転移ものと逆異世界転移ものの双方を併せ持っている。
また、死に戻りに近い要素もあるため、死亡して日本に戻った後で気分転換も兼ねてグルメを満喫したり観光しながら対策を考え、夢の中でリベンジするという展開が多い。
普通のサラリーマンである北瀬一廣は、子供時代から一つだけ他人とは違う不思議なものを持っていた。
それは眠りにつくと夢のなかで、幻想的な世界を冒険することができるというもの。
何故かお弁当などの食べ物だけ異世界に持ち込めるのだが、それでもちょっと不思議なただの夢という程度に思っていた。そんなある日、冒険者仲間であるエルフの女性マリアーベル共々、運悪く遭遇した竜のブレスで焼かれてしまった。
しかし、東京都内のマンションで目覚めると彼の横にはマリーの姿が!?
ようやく一廣は自分が夢を媒体に異世界転移していたこと、そして、夢の世界で眠るか死んで現代日本に戻るとき、自分にしがみついている人も転移できることに気付く。ブレスに焼かれたとき、とっさにマリーを庇おうとしたことで彼女も日本に来てしまったのだ。
こうして、一廣とマリーは日本と異世界を行き来する二重生活を始めるのだった。
アメシスト隊
- 北瀬一廣(メイン画像右)
CV:小林裕介
主人公。現代日本の25歳のサラリーマン。
異世界では15歳くらい(日本とは時間の流れが違うため)で職業は夢幻剣士。
現代日本に来たマリーと同棲(?)することになる。
- マリアーベル(メイン画像左)
CV:本渡楓
通称マリー。エルフの精霊魔術師。少女に見えるがこれでも百歳以上。ひょんなことから一廣と共に現代日本と元の世界を行き来するようになる。
- ウリドラ(メイン画像真ん中の黒髪女性)
CV:内山夕実
二人が冒険してた遺跡で出会った伝説級ドラゴンの1柱「魔導竜」(♀)。この人間の姿の分身体だけでレベル170あると言われている。本体の古代竜はレベル1000越えとも言われる規格外の存在。
卵を暖めている最中だった為侵入者の二人を殺してしまう。しかし、再び戻ってきた二人に興味を持ち、彼らが贈った日本のお弁当を気に入り仲間になる。
二人と行動する際は人間の女性や黒猫の姿の分身体を送っている。
本編攻略中の古代迷宮の第2階層の主の女性アンデッド。レベル100越え。「不死の王(女王)」、「死神」と恐れられたが、本来は動植物を愛する優しい女性で、2層クリア後は迷宮の呪縛が無くなり主人公たちに協力するようになる。
新たな女神候補と言われている。
ダイヤモンド隊
ダークエルフの女性。愛称は「イブ」。職業はレア職の「忍者」。エルフのマリーとは対照的に「勉強嫌いだが、接近格闘戦は得意」なタイプ。
尽くしていたザリーシュに捨てられた後は、古代迷宮で北瀬たちに協力するようになる。
- ザリーシュ
ダイヤモンド隊の隊長。未来の勇者候補と言われていたが、裏では敵と繋がっていた上、恋人のイブから盗んだ力で彼女含む女性達を洗脳服従させていた卑劣漢。
マリーまで狙った事で激怒した北瀬により、不正を暴かれ力を失い、他方面から制裁を受ける末路を遂げた。
古代迷宮の魔物
- 悪魔「ラアアブ」
第1層の階層主。レベル82。
魔導竜ウリドラ(人型時でレベル170)の存在にびびり自身は隠れながら配下の魔物を使って攻略隊を苦しめていた。
- 不死の王「シャーリー」
第2層の階層主。詳しくはアメシスト隊のシャーリーを参照。
魔術師ギルド
- 魔術師ギルド長
アリライ国とは別の国にある魔術師ギルドのギルド長。マリーはこのギルド所属の魔術師の為彼女の上司。
かなり高齢だが、若い時は魔導竜のウリドラと肩を並べるほどの魔術師だったらしい。
冒険者ギルド
- 冒険者ギルドの男性受付員
アリライ国とは別の国にある冒険者ギルドの受付の男性。
北瀬が入会試験を受ける際「子ども」と馬鹿にしていたが、次々と試験役員の冒険者たちを倒して行く姿を見て唖然とすることになる。
- 冒険者ギルドの受付嬢
北瀬のことを最初は子どもと思い彼を「可愛い」等と言っていた。
その他の夢世界の住人
- 猫族のミュイ
CV:佐々木李子
魔石の扱いに長けた種族の末裔で、盗賊にその力を悪用されていた所を北瀬とマリーに助けられる。
日本で猫好きになったマリーから語尾に「にゃん」をつけるように強要される。
- カルティナ
小説7巻から登場。
古代迷宮3層でスパイ活動をしていた敵対国の魔族の国、ケドヴァー国の女性。
作戦に失敗した事で上官に古代兵器の魔装を着せられ怪物になってしまうが、シャーリーに助けられ彼女の配下になり中立の立場をとるようになる。
日本の人物
- 一条徹
北瀬と同じアパートの住人。公務員。北海道から上京してきている。
マリーのことを北瀬から「海外の親戚」と言われているが、公務員という仕事柄疑っている。
- 一条薫子
徹の妻。旦那と同じ北海道出身で幼馴染みのようである。図書館勤め。旅行に詳しく、北瀬が長期休みでマリーたちを旅行に連れて行く場所の相談に乗っている。
テレビゲーム等が好きなオタク趣味がある。
- 北瀬の祖父
青森に住んでいる。娘夫婦に育児放棄された孫の一廣を見兼ね、一時期引き取り面倒を見ていた。
孫の夢世界体質も知っており、マリーが異世界から来たエルフという事をすぐ見抜いた。