概要
「少女辞典」とは、まりやす(安井万里絵)原作の漫画である。
ストーリー
毎日のように続く両親の喧嘩に耐え切れず家出をした少女戸隠八千子(とがくしやちこ)。
自身が家に戻るまでの仮住まいとして、八千子は自身が通っている小町高等学校にある古びた女子寮(皐月寮)を訪れたところ、隙間おばけのギコと出会う。
寮の隙間に隠れてそこに来る少女たちを観察するギコ。
そのギコの目的は、少女たちを覗き、観察し謎多き少女たちを解明して、「少女辞典」に書き記すことだった。
「少女とは何か」を解き明かしたいギコといろいろな悩みを抱えた少女たちが織り成すホラーコメディ。
少女(がいっぱい登場する)漫画
登場人物
◎戸隠八千子(とがくしやちこ)
家出少女
小町高校2年生
両親の喧嘩が原因で家出をした。
お化けへの耐性はあまりなく、少し暴力的。よくギコをフルボッコにしている。
ギコから「4階建て校舎から飛び降りた方がマシ」と言われるほどえげつない威力のジャーマンスープレックスを飛高小鳥(ひだかことり)に食らわせたことがある。
八千子が描くイラストはホラー色が強く、筆舌尽くしがたい独特な絵柄である。
16歳 2年B組12番 血液型はB型 剣道部所属 推定Aカップ など、現時点で個人情報が最も多く公開されている。
容姿。服装:黒髪ロングに大きめの赤いリボン・同作家執筆の漫画「黒鬼」の綾瀬氷咲に風貌が似ている・私服には オフショルダーの黒のワンピース、白のジップパーカー、半袖のペタルネック、黒色のスカートなどがある。
◎ギコ
皐月寮に潜む隙間お化け。お化けなのに物理攻撃が効く。
少女たちを観察し、少女辞典に書き記しその生態や特徴、「女心」などについて調べている。
現在は八千子のスカートの中に住んでいる(ギコ曰く、『少女のスカートの中は超空間』だそう)。
死亡日は不明。
無類の勉強好きであり、優に500ページはあるであろう問題集×3冊をものの数分で終わらせられるほど頭がよい。当時皐月寮に住んでいた現・小町高校理事長の五十嵐學美に勉強を教えていたこともある。
容姿・服装:つり目。髪は左分けで、左目が隠れている。大正時代の雰囲気を漂わせるような服を着ている。
◎文野四織(ふみのしおり)
文学少女
小町高校1年生
小説家を目指している。文豪の祖父をもっている。腐女子。
ある日、祖父に自身の書いたBL小説を見せたところ、『山無し、落ち無し、意味なし。これが文学とは思わない。』と言われ代わりに祖父が執筆した「本の神様」という本を持たせられる。
祖父は四織に、『文章の道をあきらめなければ、いつかは私もBl小説を認める。その時まで「本の神様」をもっていろ』と告げたまま死んでしまい、四織は、認めずに死んでいった祖父に憤懣していた。
小町高校の図書館で小説を書いていたが、現在は皐月寮の空き部屋で執筆作業をしている。
実は四織に持たせた『本の神様』には仕掛けがあり………(仕掛けが気になる方はぜひ第一巻の購読を)
容姿・服装:眼鏡の種類は丸眼鏡のアンダーリム。右前髪に編み込み、長さ1m超の三つ編みツインテイル。細めの黒のリボンをしている。身長は八千子と同じくらい。
◎神崎立花(かんざきりっか)
霊感少女
5年前の事故によって両目が失明し、榊一美の角膜を移植したところ、霊が見えるようになってしまった。(言及されてはいないが、左目の角膜だけ提供された模様)
生前の一美がどんなふうに生きていたのか知るために、霊視の能力とともついてきた一美の記憶を頼りに皐月寮に訪れた。
縦長の箱を背負っており、塩・掃除機・ファ〇リーズなど、多種多様な除霊道具が詰まっている。
お札が張り付けられたバットを持っており、霊にビビると反射で殴ってしまうことが当面の悩みの種。
容姿・服装:黒髪ツインテイル。左右の髪に白リボン。改造した女子生徒用学ランを着用。右目には「め」と書かれた眼帯をしている(作者の趣味)。
◎飛高小鳥(ひだかことり)
自殺少女
小町高校2年生
それにあこがれを抱き、「宇宙に行く」という幼馴染との約束を果たすため、宇宙飛行士を目指している。
しかし、部費で作った格安のジェットシューズで空を飛ぼうとしたり、宇宙人を呼んで宇宙に連れて行ってもらおうとしたりと、どこか微妙に抜けている。
でも、宇宙工学部部長。
容姿・服装:小町高校指定の制服に薄茶色のコート(おそらくこれも学校指定)を着用している。髪型は内巻きのボブ。スカートは短め。
◎糸川隼人(いとかわはやと)
小町高校2年生
小鳥の幼馴染である少年
宇宙工学部所属。
「宇宙に行く」と約束した幼馴染のうち1人。
◎のぞみ
「宇宙に行く」と約束した幼馴染のうち1人。
小鳥は「小6の夏に転校した」と思っているが、実は死んでいる。
小鳥、隼人、のぞみの幼馴染3人組の中でリーダー的存在だった。
◎榊一美
病弱少女
強力な霊感を持っているが、その代償なのか、少しの衝撃で血を吐き、支えがなければたつことすらままない体である。そのため普段は車いすを使い生活をしている。
のんびりした性格とは裏腹に強い根性の持ち主で、ギコが持っている「少女辞典」を取り戻すため何段もある石段を車いすで降りようとしたり、動かないはずの足を自分で動かせるまでにした。
霊にも悩み相談するほどのお人よしであり、その理由は「一人でも多く一秒でも長く、誰かに『飛び切り愉快な人』として覚えてもらいたい」から。
容姿・服装:髪型は前髪ぱっつんのミディアムパーマ・椿のような形の髪留め・服装は小町高校指定の制服に白の羽織(名称不明)。
◎古屋千歳(ふるやちとせ
男であるが、皐月寮が男女共同のころから働いているため、女子寮になった今でも寮長(寮母)をしている。
「隙間お化けがいる」という噂が広まったせいで、八千子と九音が入寮するまでの5年間、職を追われていた。そのためギコに対して殺意(もしくはそれに準ずるもの)を抱いている。
気配の察知能力と反射神経が異常なほど突出している。
容姿・服装:糸目。左目に方眼鏡。(髪型および服の名称をご存じの方がいらっしゃいましたら、この部分を編集していただけると幸いです。)
◎九十九九音(つくもくおん)
薄幸少女
小町高校2年生。
自宅が火事になり仮住まいから通学していたが、不便だったため入寮。
最初は、自分に予期せず降りかかる災難による自身の悲しみをたたきつけるようにして絵に描いていたが、ある日、不慮の事故で友達の色三菊里を階段から突き落としてしまい、そしてその罪悪感と絶望から最高の絵が描けると知ってしまった。「自分」にではなく「絵を描く自分」に価値があると考えていることも相まって、その日を境に、自ら進んで自身に負の感情を与えるようになった。
七座オリエのストーカー事件では真っ先に犯人として疑われたが、「作品を作ってる人を邪魔することはしない」と否定した。
容姿・服装:黒髪ロングでストレート・私服はシャツ風袖口付きの黒いワンピース
◎五十嵐學美(いがらしまなみ)
勉学少女
現・小町高等学校理事長
皐月寮にいたころは勉強が大の苦手だったが、ギコに勉学の指導をしてもらい首席で卒業できるようになるまでに成長した。
歳をとり頭が固くなるにつれ、ギコのことが視えなくなっていった。
容姿・服装(少女時代):眼鏡の形は「スレンディ」という眼鏡ブランドのアンダーリムのスクエアに近い。私服は薄茶色の上下非一体型のワンピース(情報が少ないため詳しくは不明)
◎七座オリエ(ななくらおりえ)
女優少女
わずか17歳にしてアカデミー賞を取り、「成功を呼ぶ女優」とまでよばれる少女。
しかし、その輝かしい栄光の裏でオリエは、周りからのプレッシャーで押しつぶされ、飛び込み自殺を図った。
休養中に、オリエの地元の学校である小町高校の映像部と映画を作っていた。
容姿・服装:容姿端麗 精金良玉で同性すらも魅了する美しさ。髪型はサイドテール。黒色の髪留め(蝶を模していると思われる)。私服にははオフショルダーの白のワンピース・パーカー・キャスケー帽・白黒チェックのシャツに、少し大きめの黒色スウェットパンツなどがある
◎ストーカー男
七座オリエのファン。学校ではいじめられていたが、下校の時にすれ違うオリエの笑顔のお陰で自殺は踏みとどまっていた。しかし、女優の仕事ほ始めだしたオリエの笑顔が曇っていることに気付き、オリエのためにストーカー行為を行おうと決意。結果、オリエの飛び込み自殺はストーカー男によって阻止され、その後もオリエが精神的に追い詰められるたび、殺害予告や脅迫文、ストーカー行為を行いオリエを精神的な危機から逃れさせていた。
随時更新予定
2022/08/24の夜11時に、3巻までの情報を更新いたします。
不備、間違い等がございましたら編集していただければ幸いです<(_ _)>