「ミライヲミタイカ?」
ガイヨウヲミタイカ?
データヲミタイカ?
身長 | 2.3~53メートル |
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体重 | 64キロ〜3万トン |
岡本太郎が1971年に描いた絵画「未来を見た」をモチーフとした奇獣。
絵の中の、何かの顔のように見える部分を頭部としたヒューマノイドタイプの奇獣で、人語を話し機械を操作するほどの知能を持つ。
未来の映像を映し出す鏡のような機械を使って、自身を含む機械を見た者の未来を予測できる。
サクチュウデノドウコウヲミタイカ?
未来に希望を抱く人々の前に出現し、「ミライヲミタイカ?」と囁きながら、受験生の健二やカップルには絶望的な将来、子供には読んでいた漫画のオチ、いつもタローマンの戦いの巻き添えでビルを壊されている鷲野ビルヂングの社長には新しくビルを建てたのにまたタローマンに壊される未来を見せて未来への希望や楽しみといった活力を奪い、無気力人間を作り出していった。
捜査に当たっていた風来坊と地球防衛軍CBGの面々の前にも現れ、己の未来の映像を見ることで、ムチや光線銃による攻撃を全て回避。そこに現れたビルの谷間を覗く巨人・タローマンと戦うために巨大化する。
タローマンの攻撃も予測しようとしたが、でたらめな行動ばかりするタローマンには未来予知が意味をなさず「ナンダコレハ?」と自らが混乱。
ついには機械が壊れて対抗手段を失い、そのまま「芸術は爆発だ!」を受け爆散した。
戦闘後、風来坊は力尽きている健二(とテレビの前の視聴者)に呼びかける。
「分かるかい?健二くん。タローマンは君にこう伝えたいんだ。
君は今、全てが虚無に感じるかもしれない。だからこそ、『一度死んだ人間になれ』。
分かりきった未来を求める、古い自分を一度殺すんだ。そして見えない未来に挑むんだ!
それで自由になって、ありのまま生きていけばいい……
テレビの前の君も、人の評判なんて気にするんじゃないぞ!」
負けるかもしれない相手と戦うからこそ楽しいのではないか。
ただ間違いないものが間違いない結果を出したところで、退屈であるに過ぎないのだ──
そう、岡本太郎も言っていた。
その一方で、鷲野ビルヂングの新しいビルは他のビルに乗ってはしゃいでいたタローマンがずっこけた拍子に下敷きになり、また壊されてしまったのだった。
社長「ワシのビルがぁ~!」
社員「社長~!」
ヨダンヲミタイカ?
未来を見たが持つ未来を移す機械の元ネタは、岡本太郎の顔グラス。
1970年代に実際に販売されていたウイスキー「ロバートブラウン」を買うと付いてきたノベルティグッズである。
甲殻類を思わせるハサミ状の腕部やポーズ、作中に初めて登場した人型の敵怪獣という側面から、バルタン星人がリスペクト元のひとつになっていると思われる。
カンレンコウモクヲミタイカ?
ネタバレリーナ:ネタバレを見せるという似たようなことをする存在。