ぶっ壊れの礎となる概要
車名のCCXとは「コンペティション・クーペ・X」(Competition Coupe X )の略で、Xは10を表している。CCXが発売された2006年は、ケーニグセグ最初のスポーツカー「CC Prototype」の誕生から10年目となる節目の年である。2006年2月のジュネーヴ・モーターショーにて正式発表された。
アメリカでの市場を確保するためアメリカ人の体格に合わせられ、アメリカの走行基準に適合するように設計された。2ドア・2シーターで、ケーニグセグの象徴とも言える着脱可能なルーフ(タルガトップ)を備えている。車高はCCRより41mm高くなりヘッドルームは50mm拡大した。 フロントバンパーは低速バンパー衝突テストに対応し安全性が向上、アメリカの後部衝突基準に適合させたことにより全長はCCRより88mm長くなった。
ボディはカーボン+ケブラー製。ドアは外側にせり出し上に持ち上がるという変わった機構を持ったラプタードア(猛禽類の翼を連想させることから)(正式名称「ディヘドラル・シンクロ・ヘリックス・アクチュエーション・ドア」)であるが、これは駐車時の最大スペースも考慮されている。
エンジンは4.7L V8 DOHC ツインスーチャーをMRレイアウトで搭載。CCXの先代であるCCR同様フォード製モジュラーエンジンがベースだが、ケーニグセグ自身により全域にわたり再設計されており、アメリカに合わせオクタン価91のガソリンや、カリフォルニアの排出規制にも適合させた。エンジンブロックはオールアルミニウム合金製。組み立ても自社工場で行われる。 アゲーラやその後継ぎのレゲーラ等と比較すれば見劣りするかもしれないが、当時としては大馬力の817ps/7000rpmという高出力を発生し、0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は395km/h。トランスミッションは6速MT。
バリエーション
CCX Edition
CCXのハイパフォーマンスモデル。新設計のエアロパーツを装備しよりスポーティなビジュアルに。
生産台数は僅か2台。
CCXR
CCXの環境配慮モデル。CCXと同様にV8 ツインスーチャーエンジンを搭載するが、燃料にオクタン価98のガソリンの他にもE85(普通のガソリン15%+バイオマスエタノール燃料85%の混合燃料)やE100(先のバイオマスエタノール燃料100%)のエタノール燃料が使用できる。ガソリン使用時は最高出力806hpと変わらないがE85使用時にはエタノールが気化する際の冷却効果により1018hpを発生する。エンジンの変更点は、燃料噴射装置、燃料ライン、ピストンリング、スーチャーのセッティングのみで、二酸化炭素排出量もCCXのそれより低くなっている。
CCXR Edition (メイン画像の車)
CCXRのハイパフォーマンス仕様。エンジン等はCCXと同じものだが、足回りをレーシング仕様に変更してある。
世界限定4台の生産。
CCXR Trevita(トレヴィータ)
CCXR Editionとはまた別の特別仕様車。車名の「Trevita」はスウェーデン語で「三つの白色」を意味し、その名の通りボディがホワイトカーボンファイバーで、銀白色に輝いて見える。当初の予定では3台が限定生産される予定だったが、ホワイトカーボンファイバーは製造に大変な困難と時間を伴うため、最終的に2台のみの生産となった。
CCXR Special Edition
CCXRシリーズの最終モデル。ダブルF1ウイングと呼ばれる、ウイングが縦方向に2層で重なっているデザインのリアウイングをはじめ、新設計のエアロパーツが装備されており、ケーニグセグ社初のF1パドルシフトを採用している。生産台数は2台。
関連タグ
CCR→CCXの先代
Agera→CCXの後継
外部リンク
以下Koenigsegg公式: