概要
スウェーデンの高級外車である。2011年爆誕。ライバルのピエール野郎(ブガッティ ヴェイロン、Bugatti Veyron)に肩に並べるどころか足元にも及ばなかった先代CCXの仇を取る形で登場したものの結果は禁則事項です。
アゲーラ | ヴェイロン | |
最高速(km/h表示) | 395 | 407 |
100km/hまでの加速時間(Sec) | 3.1 | 2.5 |
200km/hまでの加速時間(Sec) | 8.0 | 7.5 |
最高出力(hp) | 940 | 1001 |
エンジン | V型8気筒5.0L+ツインターボ | W型16気筒8.0L+クワッドターボ |
最大トルク | 1100Nm/4000rpm | 1250Nm/5500rpm |
発売開始年 | 2011 | 2005 |
※アンサイクロペディアより
またアゲーラに乗ってるドライバーは以下に当てはまることが多い。
- ヴェイロンより価格が安く、妙なところにケチる豪富。
- ヴェイロンよりも排気量が少ないのであまり気づかれないところで環境配慮したい豪富。
- ヴェイロンのようなまるっこいデザインがダサいことに気づきシャープなデザインなアゲーラがかっこいいことに気づいた厨二病患者
またAgera Sというモデルがあり。
- スーパーカー乗りの癖してガソリン代が気になるケチ
- Agera Rよりも排気が少ないので環境保全アピール
のために作られたモデルだ。ただガソリン代が気になるならスーパーカーには乗らないのが常識であり。常識が通用しない人はこのSに乗るのであろう。
One:1
アゲーラのハイエンドモデル。CCX>CCGTやほかのメーカーで言う599GTB>599XXみたいな感じ。この「One:1」の意味は1MW(=1360ps)のパワーであること。もう1つはパワーウェイトレシオ、ざっくり言えば1馬力あたり何kgの車重がかかるか、という割合である。つまり、この車のパワーウェイトレシオは1である(GT-R nismoは2.9、ブガッティ・ヴェイロンは約1.9であると考えると驚きの数値である)。ちなみに「ワン」と読む。
最大出力も約400ほど上乗せて1360ps。万を持して登場。そしてすぐ知名度は上がり世界の中二病患者を虜にしたであろう。
...ふざけ過ぎた。仕切り直そう。
真・概要
AGERA/アゲーラはスウェーデン語で「行動を起こす」という意味を持ち、また古代ギリシャ語で「エイジレス」を意味する「アゲラトス」を略したものでもありこの信じられないほど美しいマシンに相応しい表現です。
-Koenigsegg Ageraホームページより引用
(本項最下部、外部リンク参照)
ケーニグセグ アゲーラ(Koenigsegg Agera)は2010年3月のジュネーブモーターショーで発表された。
ビジュアルは先代のCCX譲りの少し角ばったボディ下部と流線形のボディ上部をしており、アゲーラも例によって地面に対して垂直にドアが開くラプタードア((正式名称「ディヘドラル・シンクロ・ヘリックス・アクチュエーション・ドア」)と好きな時に脱着できるルーフ(タルガトップ)を備える。
エンジンの排気量は、発表当時の予定ではCCXと同じ4.7Lの予定だったが販売時に5Lに変更となった。その自社製5L V8 ツインターボエンジンは最高出力940ps/6900rpm。2700rpm~6170rpmの広い回転域で1000Nm以上のトルクを発生させることができ、最大トルクは1100Nm/4000rpmをマークする。この話題については先のホームページにて触れられてあるので引用する。
CCXとCCXR(CCXのバリエーションの1つ)の両モデルには、当時ベストな選択とされたスーパーチャージャー付のエンジンを搭載していました。一方でターボチャージャー技術の進歩により、かつてのターボラグという欠点は解消されていきました。高出力で排ガス処理がされた、従来のターボエンジンの問題点は触媒が高出力域で多くの背圧を引き起こすことでした。これらの背圧はタービンを介して高まりエンジンの排気ポートへ流れ込むことでホットEGRと呼ばれる現象を引き起こします。このホットEGRがノッキングの原因です。この問題を解決するためにタービンではなくウェストゲートの直後にプレ触媒を置くというシンプルな解決策を導き出し、この新たな方式から排圧を3倍も低減させることに成功しました。これにより300馬力のエキストラパワーを生み出すことはクリスチャンが10年前に発明・開発したロケットキャットと呼ばれるシステムに取って代わるものでした。つまりアゲーラは排気量に大きく勝るエンジンに匹敵するトルク、パワーそしてレスポンスを大幅に軽量なパワーユニットで実現しているということになり競争力を身につけたのです。
ミッションは最近のスーパーカー・ハイパーカーの主流である7速デュアルクラッチ(DCT)(パドルシフトによる手動のシフト操作が可能)。
アゲーラの特筆すべき点としてカーボン製のホイールがある。これもホームページより引用する。
アゲーラは自社開発のVGRホイールが搭載された最初のモデルでした。ホイールのスポーク部がタービンの役目をすることでダウンフォースに加えてブレーキの冷却力も大幅に向上させます。4本のホイールはすべて独立しており、タービンブレードが常に正しい方向を向いて回転させる構造になっています。フロントとリアでオフセットと幅が異なるため、4つのホイールはすべて独自のデザインとなっています。自社開発のVGRホイールは3D加工によって余剰部分を取り除くことにより重量を最小限に抑えつつトップレベルの優れた剛性力を実現させています。
なんと、ホイールのスポーク部分をタービンブレードの様に加工する事でブレーキ部の素早い冷却を促す仕組みになっているのだ。
また、ここには書かれていなかったが、400km/hオーバーという速度に耐えるべくこのカーボン製ホイールは試行錯誤を繰り返して開発されている。
バリエーション
この手のスーパーカー・ハイパーカーはワンオフモデルが多数存在する為ワンオフモデルは除外してメインのものだけ記述する。
- Agera R
2011年のジュネーブモーターショーで発表された、アゲーラをベースにその性能を向上させたモデルである。エンジンにはアゲーラから大きな変更はないが、最高出力は1115ps/6900rpm、最大トルク1200Nm/4100rpmであり、それぞれ175ps、100Nm向上している。100km/hまでの加速時間は2.9秒、200km/hまでは7.5秒でこちらもアゲーラより速く、耐・横G性能は1.6Gであり、コーナリング性能も高い。最高速度は理論上440km/hも可能であるとされる(タイヤの耐久力が追いつかない為実際には未知数)。
2013年にマイナーチェンジ。最高出力は25ps向上して1140psに、許容回転数は7250rpmから7500rpmに引き上げられた。足回りには中空構造のワンピースカーボンファイバーホイールを装着、サスペンションも改良が施された。また新たにエアロパーツを補強したことでダウンフォース量も向上した。
なお、とあるカーアクション映画にてアゲーラ Rが登場するが、それについては同じくその映画に登場する、とあるランボルギーニ(リンク先ネタバレ注意)にて触れられているのでそちらを参照。
- Agera S
アゲーラRをもとにした環境配慮仕様車。先代のCCXR(CCXの記事にて触れてあるのでそちら参照)はバイオエタノール燃料を使っていたが本モデルはエレクトリックシステムを使用する。最高出力は1030ps/7100rpm、最大トルク1100Nm/4100rpm。
2013年のジュネーブモーターショーにて100台生産を記念してAgera S Hundra(ハンドラ)が公開された。エキゾーストパイプなどに純金を使用し、フルカーボン仕様となっている
- Agera RS
25台の限定生産。
2017年11月4日、時速447km/hをの最高速度を記録し、当時の量産車による世界最高速記録を達成した。下のYouTubeリンクを参照。
2018年4月4日にに生産終了が発表された。
- Agera One of 1
2016年のジュネーブ・モーターショーで発表されたアゲーラ・ファイナル・シリーズの第一弾モデル。
- One:1
2014年のジュネーブモーターショーで発表された、ケーニグセグの創業20周年を記念して作られたアゲーラの究極モデル。生産台数6台。性能は最高出力1360ps、最大トルク1371Nmに引き上げられた。理論上の最高速度は440km/hと公表されている。また、空力面でも2本のシャークフィンやアクティブエアロシステムを装備するなど大幅な改良が施されている。名前の由来は、最高出力が1360psなのに対し、車重も1360kgでパワーウェイトレシオが1:1=One:1な事から。1360ps(1341hp)というパワーが1メガワットに当たることから、ケーニグセグはこれを「メガ・カー」と呼称している。
なお、以降に登場した1360ps以上の馬力を持つマシンも、ケーニグセグはまとめて「メガ・カー」と呼称している。
- Agera RSR
3台限定生産、しかもその3台は全て日本国内での販売となった。
ベースはRSだが、One:1由来の吊り下げ式リアウイングやルーフスクープが装備されている。
下の画像に映る青い車は、そのRSRの1台。東京都心にて稀にお目にかかれる。
なお、この画像の個体のオーナーはこのRSRを通勤に使っているとか。
なお、3台全てが日本国内での販売となった理由として、日本でKoeniseggの車の販売を取り扱う「ビンゴスポーツ」が3台を購入しその3台を売りに出した、という経緯がある。
関連タグ
- Koenigsegg
- ブガッティ→良い意味でケーニグセグとバチバチにやりあっているライバルメーカー
- ヘネシー(Hennessey)→同じくライバルメーカー
- CCX→Ageraの先代
- Regera(レゲーラ)→Ageraの後継(※)
- Jesko(ジェスコ)→Regeraの後継(※)
※RegeraをAgeraの先代とするか否かについては諸説あり(Koenigseggが公言していない)、JeskoがAgeraの先代だとする説もある。pixiv百科事典では、RegeraはAgeraの後継、JeskoはRegeraの後継として取り扱っている。
また、Regeraの実質的な後継としてGemera(ジェメーラ)が存在し(これについてはKoenigseggのホームページで「(Gemeraは)Regeraの弟分である」という旨の記述がある)、これを受けてRegeraの後継はGemeraでありJeskoではないという声もあるが、RegeraとGemeraは共にハイブリッドカーという共通点こそあるもののGemeraをRegeraの後継と断じるには少々苦しい要素が多い。この為、pixiv百科事典ではRegeraとGemeraは先代と後継の関係ではないものとして取り扱っている。
その他関係がありそうなタグ:
- キチガイ
- 公式が病気、公式が末期、公式がやっちゃいました→この手の自動車メーカーはワンオフモデルで結構な額を稼ぐ事ができるという利点(?)がある為、時折顧客の無茶な要望を実現してしまう場合がある。Koenigseggの場合、とある不動産王の要望で本物の純金を使用した「Agera Phoenix(アゲーラ フェニックス)」というトンデモモデルが存在する。
外部リンク
以下Koenigsegg公式: