概要
ケーニグセグ(Koenigsegg)は1997年にCC8Sのプロトタイプを公開、2000年のパリサロンで市販モデルを発表、2002年より発売した。
後述する、高い性能を秘めているにもかかわらず、パリサロンでのプロトタイプ登場がこれまた名車のポルシェ カレラ GT(Porsche Carrera GT)と重なってしまい、更にケーニグセグそのものがメディアでの露出が極端に少ないことから、日本ではケーニグセグ自体がほとんど知られていない。
ケーニグセグがリリースするマシンの特徴である、ドアが地面に対し垂直にせりあがる通称ラプタードア、取り外し可能なルーフ(タルガトップ)を備える。
─これまでに無いスーパーカ-を創りたい。─
CC8Sはクリスチャン・フォン・ケ-ニグセグ(現Koenigsegg CEO)の揺るぎない想いが形となったケ-ニグセグ初のプロダクションモデルである。およそ8年の開発期間が費やされ完成に至った。シンプルなデザイン要素にエレガントさと効率性を追求して誕生した本モデルは同世代競合モデルと一線を画す極めて高い完成度を持っていた。CC8Sは、その美学や哲学、機能面から後にケ-ニグセグがリリースするマシンの礎となる歴史的代表モデルとなっている。
露呈し始めるぶっ壊れの片鱗
エンジンはフォード製の4.7L V8エンジンをベースに、スーチャーを搭載した655psのエンジンをMRレイアウトで搭載。最高速度は公称では390km/h、0-100km/h加速は3.5秒と、当時の他のスーパーカーと比較してもかなり高いポテンシャルを秘めていた。
参考として、この時期にデビューしたスーパーカーを挙げるとランボルギーニ ムルシエラゴ(Lamborghini Murcielago)やパガーニ ゾンダ C12 S(Pagani Zonda C12 S)、フェラーリ 360モデナ(Ferrari 360 Modena)等があるが、これらのどれとも比較してもパフォーマンス性能の面では互角あるいは上を行く。もうそれだけでもぶっ壊れなのである。
サスペンションは、F1の技術を注ぎ込んだダブルウィッシュボーンを採用。
関連タグ
CCprototype→CC8Sの先代
CCR→CC8Sの後継