ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

599XX

ふぁいぶないんないんだぶるえっくす

599XXとは、イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」が、599GTBをベースに開発したサーキット走行専用モデルである。599XXの進化版である599XX Evoについても解説する。なお、メイン画像は599XX Evoである。
目次 [非表示]

フェラーリ 599XXが自社スポーツカーとして初めてニュルブルクリンクの旧コース(20.832 キロメートルの北コース)で7分台の壁を破り、6分58秒16を記録しました。

 ─フェラーリ 599XX 公式サイトのキャッチコピー (原文ママ)











概要

フェラーリ 599GTBフィオラノをベースにサーキット走行専用に仕上げたモデル。レースへの参加や公道走行はできない。フェラーリにとっての技術的な試験車という役割を持つ。


2010年から599XXプログラム(後述参照)(現「XXプログラム」)がスタートし、カスタマーはFXX同様フェラーリのコルセ・クリエンティ部門によるフルサポートプログラムを受けられ、バーチャルレースエンジニア(車両パフォーマンスインデックス)と呼ばれる、車両パフォーマンスをリアルタイムで表示する計器(データロガー)で走行データを抽出される。こうしてオーナーは車両のデータ取りに協力する。


なお、599XXを公道走行可能に仕上げたモデルとして599GTOが存在する。




599XX

FXXの後継の開発プログラムと並行して行われる「599XXプログラム」専用のマシン。2009年にジュネーヴ・モーターショーにてワールドプレミア。日本においては、「フェラーリ・フェスティバル・2009」の会場である富士スピードウェイのパドックに設営された専用のテント内で、FXXのオーナーをはじめとするごく限られた人にのみ公開された。


サーキット走行専用という事で気になるパワートレインやビジュアルだが、エンジンは6L V12気筒という形はそのままに最高出力を620ps/7600rpmから730ps/9000rpmに引き上げ。最高出力だけならFXXに劣るが、最大トルクはピークこそ違うが同じ値の686Nm/6500rpm(FXXは5750rpmでトルクピーク)。トランスミッションはベースモデルにも搭載された「F1スーパーファスト」という名称がつけられた特別なミッションを搭載する。シフトチェンジにかかる時間(シフトラグという)はたったの60ミリ秒(=0.06秒)。


ビジュアルについてはサーキット走行専用というだけあってカーボンパーツが増え、Cピラーにはダウンフォース整流用のカナードが取り付けられ走行時の安定性を向上。戦闘的なビジュアルはF1譲りの部分があり、後述のEvoにも散見される。

特筆すべき事項として、599GTBにおいてテールランプがあった部分はエキゾースト...ではなくエア抜きとなっており、このエア抜きはどこの空気を取り除くのかというと、フィンによって車体下部の空気を取り除く。これはF1では禁じ手とされる技術(過去にこの技術を用いたチームがF1の運営から参戦拒否を喰らった事例あり)としてもおなじみで、走行時、車体下部に入る空気を取り除くとマシンの旋回性能が大幅に向上するという仕組みがあり、この技術により599XXは普通車では体感する事のできないコーナリング性能を獲得した。このシステムは「アクティフロー」と呼ばれており、電子制御で常に最適量のダウンフォースが得られる様に設計されている。

ちなみに、もともとテールランプがあった部分がエキゾーストになっているのはFXX。



サーキット走行での記録についてだが、フェラーリがテストコースとして使っているフィオラノ・サーキットでは1ラップ1分16秒、ニュルブルクリンク北コースでは6分58秒16を記録。2010年前後の市販車ベースのチューンドカーでは、ニュル北のラップタイムは7分切りが達成できると偉業とされ、599XXはこの偉業に当てはまる。




599XX Evo

フルネーム「599XX Evolution(599XX エボリューション)」。

2011年11月、イタリアのムジェロ・サーキットにて行われた「フィナーリ・モンディアーリ」で限られた顧客向けに初お披露目、翌月のボローニャ・モーターショーにてワールドプレミアとなった。その後2012年3月、鈴鹿サーキットにて開催されたフェラーリ・レーシング・デイズ・鈴鹿 2012」において世界初の公開走行が行われた。


空力や排気系などを中心に手直しされ、電動可変式リヤウイングなど多数のエアロデバイスが付けられた。


なお599XX Evoは、599XXへの後付けエアロパーツが提供されるほか、599XX Evoとしてイチからの生産も行われると発表されている。

(これと同じ手法をFXX-Kが採用している。)




主要諸元

ここでは599XXの諸元を示す。

エンジンタイプフロント縦置き バンク角65° V型12気筒
排気量5999cc
ボア・ストローク92×75.2 mm
最大回転数9000rpm
最高出力730rpm/9000rpm
最大トルク686Nm/6500rpm
トランスミッション6速F1スーパーファスト(シーケンシャル)
サスペンション(前)ダブルウィッシュボーン
サスペンション(後)ダブルウィッシュボーン
全長4787mm
全幅1972mm
全高1283mm
ホイールベース2750mm
重量配分フロント:47% リア:53%
乾燥重量1345kg



関連タグ


フェラーリ XXプログラム(旧599XXプログラム、旧々FXXプログラム)つながり:




外部リンク


以下フェラーリ公式:

関連記事

親記事

フェラーリ ふぇらーり

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 81

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました