「ぼくたちは、じつは革命ということばのかっこよさだけでついてきたんです。」
「お願いです、ああ…許して下さい」
「許せだと?ふん、我々の掟を破りその上…我々の秘密を聞いて許せると思うか!やあっ!!」
革命的な概要
サーガ版無印ゲッターの悪名(褒め言葉)の8割ぐらいを占める隼人初登場エピソード。
(残り2割?恐竜帝国のイモリ(仮)に寄生された息子を自ら焼き殺す早乙女博士かな?)
小学生で既にIQ300の天才、フィジカルは中学にて体操で鍛えスーパーマンと呼ばれる少年神隼人が思春期の末にたどり着いたのは当時流行だった学生運動、の革命闘士だった。
ちなみに漫画版隼人の初期の活動は、「本当に」問題のあった学校運営に対してであり、当時の右翼左翼とは関係が無い。その後で名前を売るために暴走しかけていたのがあの場面である
(なお、ヘルメットに書かれていたグループ名からすると、むしろ極右の可能性まで出て来てしまうが、左派右派両属性を出しての打消しの可能性もあり得る)
しかしにおいて、天才にしてイシカワ世界の主要人物たる隼人の指揮するグループが学生運動の範疇で収まるわけもなく、学校相手の闘争の末に校舎を一棟占拠。大臣暗殺計画の拠点に変えた挙句、グループの統制のために厳格なルールによる恐怖政治が敷かれた触れてはならないやべーエリアへ変えてしまった。
これこそが「隼人の校しゃ」である。
しかし、時は恐竜帝国第一次侵攻が開始されたばかりの時代。
極東の小国の大臣暗殺などというちっぽけな企みなど吹けば飛ぶようなものでしかなく、乱入してきた実戦空手後継者流竜馬と隼人の激闘、ついで襲来する恐竜帝国により構成員に被害を出し(なお、この時のグロ描写は早期の単行本ですら一部カットされたほど)、最終的にリーダーたる隼人も生首乱舞、頭部輪切り、四肢損壊、人食いという削除ページのグロさ等で錯乱失禁嘔吐し鼻っ柱を折られ、ゲッターチーム入りしたことでフェードアウトしてしまう。
その後グループは衰退しつつも存続はしていたが、最終的に若気の至りのツケをあまりにも酷い方法で支払わされることになる。
かつての仲間達の成れの果てである魔王鬼を隼人は涙ながらに「いとこと昔の友だち」である事を竜馬達に明かし、「やつらを追いつめた責任は自分にあるのかもしれない」と後悔の念にかられる。
…それはかつて自分の仲間を目だ!耳だ!鼻!!した男が真っ当な人間性を取り戻した何よりの証だったのかもしれない。
そして隼人も自ら魔王鬼にトドメを刺す事でかつての暴走のツケを支払うことになるのであった……
余談
アニメ『ゲッターロボアーク』完結後のニコニコ動画における一挙放映では、隼人の最期を真面目に深く追悼する視聴者が集まっていたのだが、早乙女研究所に於ける彼の防衛戦のあまりの凄まじさ、格上ぶり(敵地リュウ族戦士三人の片目、片耳、鼻一部を損壊させ武装解除、二度目に襲ってきた時には瞬殺、という流石にある程度の慈悲心も見せるが最終的には容赦せず)に「隼人の研究じょ」とのコメントが嬉々として溢れかえった。
関連イラスト
2021年8月現在、pixivでは主にパロティ1ページ漫画が投稿されている。