概要
『デート・ア・ライブ』のスピンオフ小説『デート・ア・バレット』の登場人物。
精霊たちが眠る“隣界”と呼ばれる異空間で時崎狂三と出会った。
“隣界”に存在していたことから“準精霊”と呼ばれる存在だと推測される。
が、準精霊全てが有する無銘天使を発揮できていないために真っ先に殺し合いの脱落の筆頭候補となっている。
狂三と出会った時には既に自身の記憶を失っており、自分の名前すらも分からなかったことから狂三に“空っぽ”という意味のエンプティという名前で呼ばれることになる。
狂三との共同生活の中、狂三自身は名前を忘れてしまいまたもや恋い焦がれる誰かに会いたがっていることから、過去ではなく本編中かあるいは未来のいずれかの最中の物語のようだが……。
以下ネタバレに閲覧注意‼
本来エンプティとは、隣界で生きる意味を無くしただ喪失(ロスト)するだけの状態をまつ準精霊たちを指す言葉であり、個人名というよりも種族名の様な意味合いが強い(ちなみにメインイラストは響の無名天使でエンプティと化した狂三)。
1巻で登場したエンプティの正体は隣界で人格と能力と姿を強奪された時崎狂三。
緋衣響の無名天使によって強奪された結果、自分にまつわる全てを失っていた。
ちなみに霊力を分け与える事で一応は喪失を防ぐ事ができるが、殆ど自我を持たず、既に死を受け入れている為に自身の喪失を恐れずに相手の命令を受けて活動する故に、その行為は救済というよりも自身に忠実な奴隷(主に戦闘員として)を得るという意味合いが強い為、あからさまに嫌悪感を抱く準精霊たちが多いらしい。
また、第3領域の支配者(ドミニオン(リンク先ネタバレ注意‼)))は多数のエンプティを支配下にしており、それぞれチェスの駒に見立てた名称を付け、自身の忠実なる配下として使役しており、自身の能力で霊力を分け与え強力な手駒として使役している。
作中に登場する主なエンプティたち
ルーク
桃園まゆかが従えているエンプティの少女。
彼女から理不尽な要求を突きつけられようとも、ぞんざいに扱われても何も感じていないかのように付き従っている。
その一方でまゆかの素知らぬ所で独自の思惑で動いている素振りを見せており、生来の小悪党であるまゆかを唆して普段の彼女からは想像もつかない様な大胆な行動を取らせている節もある為、掴み所のない得体の知れない不気味さを醸し出している。
その実態は第9領域に眠る隣界編成から稀に零れ落ちる結晶の一種である“月の声”を得る為に第3領域の支配者が送り込んだ使者。
出世欲の強いまゆかの欲望を刺激する事により唆し、絶対の存在である本能の主人に“月の声”を捧げる為に暗躍していた。
第3領域の支配者の能力である魔王<狂々帝(ルキフグス)>の能力の1つ、<蠍の弾(アクラヴ)>の力で変質したエンプティの少女がその正体であり、その事からルークとは名前ではなく称号の1つであると思わる。
空っぽである自身に目的を与えてくれた主に絶対の忠誠を誓っており、エンプティである為に自身の命を顧みる事無く、時には自身の命すらも主の命とあれば笑って捧げる程に心酔しているその姿は狂信者そのもの。
また、上記の様に元々の存在が魔王<狂々帝(ルキフグス)>の能力で生まれた存在である為、例え1人を倒したとしても、別のエンプティの少女がルークとなる為に代えが利く使い捨て要因としての傾向が強い。
ルークと呼ばれる存在が扱う無名天使は<紅戮将(バーミリオン)>。
死神が扱うような紅の大鎌の形状をしており、使用者の意思に連動して様々な形状に変化して敵を屠る能力を持ち、その戦闘能力は並みの準精霊では全く太刀打ちできない程に強大。
また、この無名天使は彼女固有の能力ではなくルークに変貌したエンプティの少女たちに受け継がれるものであるようで、作中で初登場したルークが撃破された直後に別のルークへと引き継がれている。
ポーン
第3領域の支配者配下のエンプティの少女たの総称と思われる称号の1つ。
ルークが何かの要因で喪失した際に前任者の立場を引き継ぐための替えの要因だと思われるが、詳しい詳細は今の所不明。