曖昧さ回避
実写映画『アリス・イン・ワンダーランド』の登場キャラクターについては、白の女王ミラーナを参照。
本項はデート・ア・バレットのネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください
「愛しています」
「何もかも、誰もかも、全てを愛しているし愛していないし、殺したくないし殺したいし、消費したい────それは事実ですわね」
「君は」「生贄だ」
概要
CV:大西沙織
デート・ア・ライブのスピンオフ作品『デート・ア・バレット』に登場した第三領域(ビナー)の支配者(ドミニオン)。
だが、それは決して時崎狂三が絶対に出会うはずのない、コインの表裏の関係であるはずの狂三の反転体である。
黒髪にゴスロリの服といった狂三とは対照的に白い髪に白い軍服、左目は青い文字盤の時計の瞳となっている。
人物
精神状態が大きく破綻しており、愛しているし愛したくない、殺したいし殺したくないといった矛盾した言動が見られる。
極度の人間不信であり、隣界における味方や傘下に加えた準精霊を含めた全てを一切信用していない。その代わりなのか、異なる役割が割り振られた複数の人格を有しており、役割分担を行っている。
本人曰く、初登場した際に表に出ていた戦闘に長けた"将軍(ジェネラル)"、人身掌握に長けた"令嬢(レディ)"、処刑専門の"死刑執行人(エグゼキューター)"、潜入工作を行う"工作員(エージェント)"、手駒の指揮を行う"政治屋(ポリティシャン)"、主人格の"上帝(オーバーロード)"等の人格を有している。
隣界を生贄に、より簡潔に言えば滅ぼして現実世界への扉を開き、あの人を“王(キング)”として迎え入れることを目的としているようだが────────
能力
顕現する魔王は時計の文字盤から取り出す軍刀(サーベル)と歯車仕掛けの短銃の形状をした〈狂々帝(ルキフグス)〉。時を操る〈刻々帝〉とは対照的に、空間を支配する能力を有する。能力の名称は十二星座が元になっており、文字盤の上には星座記号の様なマークが刻まれたインダイアルが付いている。
斬撃/弾丸の名称 | 読み方 | 能力 |
---|---|---|
【牡羊の弾】 | (タレ) | - |
【牡牛の剣】 | (ショール) | 超高速の刺突攻撃 |
【双子の弾】 | テオミーム | 劣化版の分身を作成する |
【巨蟹の剣】 | サルタン | 一度の剣閃から空間を透過して対象を挟み込む二つの斬撃を放つ |
【獅子の弾】 | アリエ | 空間を削り取る弾丸 |
【乙女の剣】 | ベトゥラー | 幻影の生成 |
【天秤の弾】 | モズニーム | 空間内部の因果を逆転させる弾。位置の入れ替えによって瞬間移動も可能 |
【蠍の弾】 | アクラヴ | 副人格の構築。また、構築した副人格の「余り」を他者に印として刻み自らの手駒のルークへと仕立てる弾。また、これを寄生させることで相手をビショップに仕立てることも可能 |
【射手の剣】 | ケシェット | <狂々帝>の切り札。マッハ10を超える超速度で射出される、隣界の領域ごと刳り抜く破壊力を持つ一撃。斬撃と銃撃両方の性質を併せ持つ |
【山羊の弾】 | グティ | - |
【水瓶の弾】 | ドゥリ | 一定範囲内の空間に極めて高い治癒能力を授けるフィールドを展開 |
【魚の弾】 | ドゥギーム | - |
またこれ以外にも、第五領域(ゲブラー)にて能力を一部改竄し、〈刻々帝〉の【八の弾】(ヘット)と〈狂々帝〉の【蠍の弾】を合わせた【八と蠍の弾】(ヘット・アクラヴ)を生成している。
関連タグ
正体
ネタバレ注意
厳密には時崎狂三本人の反転体ではなく、反転した時崎狂三が【八の弾】で再現された存在である。
過去、現実世界においてある真実を知ってしまい絶望に囚われた狂三は、一瞬だけ反転現象を起こしてしまう。直ぐ様【四の弾】で自身の精神を絶望する前に巻き戻すことで事なきを得たが、後に狂三が【八の弾】で分身体を生み出す中で、その瞬間だけ存在した「反転した狂三」が1000万に1つの偶然で分身体として再現されてしまう。
狂三本体はその分身体を迷うことなく殺害し、自身の「影」の中へ落として始末した。しかし、狂三の「影」には、狂三本人も知らなかった隣界へと通じる『穴』が存在しており、その分身体はその『穴』から隣界へと落下。
肉体だけになったその分身体は、そこでもうひとつの1000万に1つの偶然と出会ってしまい──────。