概要
デート・ア・ライブの登場人物の1人。
時崎狂三がまだ澪から精霊としての力を授かる前の人間だった頃に親友であった少女。
澪から後に琴里に譲渡される事となる精製されていない“霊結晶(セフィラ)”を与えられ暴走。
そうとは知らない狂三に「炎を纏った怪物」として処理されてしまい命を落とした。
後にその事実を知った狂三は紗和の敵討ちと彼女を生き返らすために<始原の精霊>を殺害し歴史を改変するという目的の元、彼女が修羅の道を歩む切っ掛けを作った人物であり、狂三にとって全ての始まりとなった存在ともいえる。
既に故人である為、品が良くて善良そうな印象の人物であったらしい以外の情報が乏しい上に士道とは面識があるはずもなく、決して出会う事も無い存在であり (ただし本編ではある事情で奇跡の邂逅を果たしている) 、彼女自身も士道の事は知る由も無い筈であったのだが………。
なお、アンコール10巻で彼女の容姿などの詳しい詳細が明かされており、栗色の髪を三つ編みに結わえており、笑うと八重歯が覗くという特徴を持ち、人懐っこい性格の持ち主だが、強情な部分がある人物であったらしい。また、狂三を揶揄って楽しんだり、芯が強い一面もあったようだ。
以下、デート・ア・バレットの核心に迫るネタバレにつき、閲覧注意‼
「こんにちは。久しぶりだね、狂三さん」
「もうとめられなし、止める必要もない。隣界は崩落し、全ては夢の残滓として消えゆくだけ。でも、仕方ないよね。狂三さんが悪いんだもの」
デート・ア・バレットの時間軸において登場した狂三が決して出会うことのない彼女の反転体・白の女王の正体その人。
過去、自分が慕っていた狂三本人に殺害されたという強烈なトラウマからなのか多重人格者となっており、普段は現場で指揮を執る戦闘担当の“将軍(ジェネラル) ”や作戦の立案などを担当する参謀格の“令嬢(レディ) ”という人格に現場を任せ、主人格である自身は滅多に表に出ることは無い。なお、他の人格たちとの会話が可能な様だ。
理由は不明だが、声以外は狂三の反転体の姿と瓜二つである上に、狂三の魔王としての力が行使できる様で、士道の事も認識している節がある。
また、(本人は否定しているようだが)自分を殺した狂三に強い憎悪を抱いているらしく、 “隣界”を滅ぼして現世へと舞い戻る事を強く望み、その為に様々な策謀を張り巡らせている。
なお、(様々な状況証拠から、自分を殺した狂三への復讐を兼ねて彼女の大切なものを全て奪い取る事が目的だと思われる)佐賀繰由梨の回想シーンから士道に恋い焦がれ彼を“キング”として迎え入れようと目論んでいる様だ。
それなりの修羅場を潜って来たらしく、戦闘経験が圧倒的に足りない他の“支配者(ドミニオン)”たちを軽くあしらう程の戦闘力を有している。
別人格
将軍(ジェネラル)
おそらく狂三(の分身体)と初めて邂逅した時に表出していた人格。
主に現場での作戦指揮を担当しており、作中で彼女が登場する時は殆どがこの人格の時だと思われる。
威風堂々とした物腰と話し方が特徴的な人格であり、男装の麗人の雰囲気漂う軍人じみた話し方が特徴。
配下のエンプティたちに指示を出し、“支配者(ドミニオン)”たちの集会に姿を現して不敵に宣戦布告を行うなど、普段は冷静沈着な態度を崩さないが想定外の事が起こると途端に冷静さを失い、茫然自失状態に陥るという精神的に脆い部分があり、令嬢(レディ)とは基本的に反りが合わないらしい。
主人格である“女王”に絶対の忠誠を誓っており、時には彼女の意に反して意見を述べる事もある。
令嬢(レディ)
将軍と並ぶ紗和のもう一つの人格。
繰由梨に接触した際や華羽と対峙していた時に表出していたのは彼女だったと思われる。
その名の通り、何処かの公爵令嬢を思わせる優雅な話し方で相手に接するが、その思考は加虐的かつ冷酷。作戦立案を担当し、様々な策謀を張り巡らせ暗躍する参謀を務める人格で、戦闘担当の将軍とは反りが合わない。
また、他の準精霊たちに愛を感染させて自身のシンパに仕立て上げる実験や、多数のエンプティたちを融合させ怪物を生み出す実験などといったマッドサイエンティストのような側面を持っている様だ。