概要
2017年3月18日から刊行開始されたスピンオフ。全8巻で完結済。
著者は橘公司ではなく、東出祐一郎。イラストもNOCOが担当。
正式名称『デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット』。
小説『デート・ア・ライブ』のスピンオフ作品第2弾で、第1弾が漫画作品であったのに対し、こちらは小説という形式である。
シリーズに登場する多数の精霊(ヒロイン)達の中でも、断トツの人気を誇っている「時崎狂三」を主人公にした物語で、本編ではほとんど触れてこなかった“隣界”を舞台としている。
時系列は不明だが、何故か傷つき記憶を失った状態で“隣界”へ墜ちてきた狂三が、愛しい人と再開する為、元の世界へと戻る波乱の旅路を描いている。
主人公が主人公なだけに、死亡退場者をまず出さない本編とは異なり、第1巻からいきなり多人数で命のやり取りを行うデスゲームが繰り広げられたりと、美しくも殺伐である狂三節全開な作風が特徴的。
主な登場人物
※登場人物のリンク先はネタバレとなっている為閲覧にはご注意ください。
主要人物
敵対者
その他
第2領域(コクマー)
第3領域(ビナー)
第4領域(ケセド)
第5領域(ゲブラー)
第6領域(ティファレト)
第7領域(ネツァク)
第8領域(ホド)
第9領域(イェソド)
第10領域(マルクト)
用語解説
隣界
本編で「精霊」達の出身地とされていた霊力で構成された世界で、ファンタジックかと思いきや現実の街並みをそのまま反映したような所が殆ど。それぞれ十の領域に分かれ十体の「精霊」が支配していたが、彼女らは"現世"に赴いたきり戻ってはこなかった。
現在は「準精霊」と呼ばれる数多の少女たちが、己の存在を繋ぐ霊力や情動を求めて活動している。
準精霊
何かの要因で死後“現世”から霊結晶(セフィラ)の破片を宿しこちら側へとやって来た少女たちの総称。能力自体は『デート・ア・ライブ』の精霊たちには遠く及ばないが、中には彼女たちにさえ通用する能力を持った者もいる。
エンプティ
隣界において生きる目的を失い、ただ霊力へと還元(この事を喪失(ロスト)という)されるのを待つだけの準精霊たちの総称。
一応、他の準精霊から霊力を分けてもらえれば喪失する事は防げるが、元々人形同然の存在である為、その行為を純粋な慈善事業の一環で行う準精霊は殆どおらず、自身の手駒や奴隷として扱う目的で行っている者たちが多い。
支配者
読み方はドミニオン。
精霊たちがいなくなった後の領域を束ねるトップクラスの準精霊たちに与えられる称号。
各領域において絶大な影響力を持つが、それぞれの領域のルールに乗っ取った形で選出される為、戦闘能力は必ずしも強大という訳ではない。
隣界編成
読み方はコンパイル。
現実世界にいる精霊の感情が大きく揺れ動いた時に出現する光の柱。
これに巻き込まれてしまった準精霊は、その領域に密接に関係している精霊の記憶を体験しする為、それにより何かしらの影響(主に悪い影響)が現れる為に恐れられている。
とはいっても、中にはその時の体験で垣間見た少年の行動や優しさに触れた事で、彼に恋をした事で喪失とは完全に無縁になる者もいる為、必ずしも悪い影響ばかりではない(ちなみのその少年は隣界で生きる伝説となっている)。
また、稀に精霊の強い思いから霊力が零れ落ちて結晶化する事があり、これを取り込めば強大な力を得る事が出来るが、手に入れるにはそれ相応のリスクが伴う。
天へ至る路
読み方はシャマイル・クブィシュ。
各領域に通じている門で、霊力を同調する事で通り抜ける事が出来る。ただし、失敗すると門と融合して死に至る(或いは生きたまま門と同化してしまう)。
他媒体
2019年9月にて、本編アニメ第4期発表と同時にアニメ化企画が進行中であることが発表。
その後本作もリリースされたが、1/10スケールの劇場型OVAという格落ちした型であった。