銃ヶ崎烈美
じゅうがさきれつみ
「ヤッホーそして高々に死ね!」
デート・ア・バレット4巻より登場する準精霊の少女。
第八領域の支配者(ドミニオン)である絆王院華羽と終わりなき戦争(ごっこ)を展開している叛逆軍のリーダーを務める褐色肌の健康的な元気娘(いわゆるスポーツ少女)で、裏表の無いさばさばした明朗快活な性格の持ち主。
なお、戦うことに生きる目的を見出している典型的な好戦的な準精霊だが、第10領域の準精霊たちとは違って殺し合いまでは望んでいない為、とある理由から華羽を本気で殺ろうと考えていた藤堂という名の準精霊の少女を(実際にはそれだけの理由ではないのだが、)怒鳴り飛ばすシーンが存在している。
いかにも偽名っぽい名前だがそれもそのはず、実は彼女の名前は華羽が冗談交じりに付けた名前であり、元々彼女も隣界に来た当初は自分の名前すら思い出せないくらいに進んだエンプティであったが、華羽との出会いを切っ掛けに彼女と終わりなき戦い (というよりも八舞姉妹が行っている勝負事) を挑み、それを通じて次第に生きる目的を見出して行き、彼女に救われた過去を持つ。
それ故に準精霊たちの間ではただ単に何も出来ない無気力化して消喪(ロスト)するだけだと思われがちなエンプティと化すことの恐怖を誰よりも理解しており、明確にエンプティとなる事=それ即ち死である事実を分かっている人物でもある。
また、表向きには第八領域の支配者の座を巡って現支配者の華羽と争っている様に見えているが、実際には彼女の事を何よりも理解している大親友であり、誰よりも彼女のことを理解している。
なお、第八領域で起きている内乱もある事情によりこのままではエンプティとなって消喪してしまう華羽の運命を回避する為に行っている行為に過ぎず、本当は直ぐにでも彼女に会いたいと思っているのだが、立場上それが出来ない為、内心では今の現状に嘆いていた。
劇中の中盤、白の女王の間の手から逃れてこの世界へとやって来た響の手助けもあり、華羽との真剣勝負に打ち勝ち新たな支配者の地位を譲り受け華羽から支配者としての手ほどきを受けている最中、白の女王配下のエンプティたちに唆された藤堂率いる準精霊たちの攻撃から華羽を庇い、一時意識不明となるも、狂三や響たちの活躍により何とか一命を取り留める。
その後、既に消喪する覚悟を受け入れた華羽との最初で最後の“デート”を行い、それを通じてお互いの気持ちを伝えあう事で彼女を縛る呪縛を解き救うも、それと同時に夢の様に楽しい夏の日々も遂に終わりを迎え、華羽と永遠の別れを告げるのだった…。
全てが終わった後、改めて第八領域の支配者としての決意と共に大親友であり大切な思い人を奪った白の女王へと復讐を決意。狂三たちを送り出すのと同時に来たる日の為に日々仲間たちと共に訓練を兼ねた闘いの日々を送っているようだ。なお、そのような経緯もあって、狂三たちに決戦時には必ず自分を呼ぶようにと釘を刺している。
彼女の発現する無名天使は機関銃型の<鉄火風雷(ヴアジユランタナ)>。
最大の必殺技は機関砲を変形させて無数の破壊光線を一斉に発射する“砲(カノン)”で、その攻撃力はかなりの者と推測されるが、第八領域で行われている内乱のルール上、無名天使の殺傷力をほぼ皆無に等しい状態に改造した状態で称している為、本来の威力は未知数となっている。
ちなみにこれらの事実から、如何やら彼女は第五領域に属する準精霊で、無名天使は五河琴里が発現する天使<灼爛殲鬼(カマエル)>の劣化版だと推測されるが、詳細は不明(なお、<灼爛殲鬼>の最大必殺技の名称も砲だが、彼方は“メギド”と読み、能力も微妙に異なっている)。