本項は、デート・ア・バレットのネタバレに少し触れています。口絵に名前が表示されていないため、閲覧には注意してください。
「――シスタス、と。綺麗な発音でしょう?」
「ええ、ええ。たまには名前を捨ててしまう……そういう個体がいてもいいでしょう?」
概要
デート・ア・ライブのスピンオフ『デート・ア・バレット』に登場する、時崎狂三にそっくりな人物。第三領域にて、ある人物の手によって監禁されていた。その正体は、時崎狂三の天使〈刻々帝(ザフキエル)〉の能力【八の弾(ヘット)】によって生み出された分身体である。彼女の体は〈刻々帝〉を奪われ、拷問によって時間と霊力を奪われてしまい、【四の弾(ダレット)】でも癒すことが出来なくなってしまっている。そこへ同じく連れ去られて来た狂三と出会い、この領域の脱出を試みることになる。
当初は、狂三が二人いるということもあり、狂三Ⅱ号と呼ばれていたが、脱出の途中、とある花畑にて、シスタスと名前を決めると、いかなる理由か、霊装の色が赤から黄に変わり、それ以来、狂三とは区別されるようになった。
その後、時計が大量に置かれている、時間を保管してある部屋を見つけ、自らの時間を取り戻し、万全ではないが、復活することが出来た。
長い間監禁されていたということもあり、狂三とは少々価値観が違うようである。しかし、そうは言っても同じ『わたくし』であるため、息はぴったりのようである。
以下、更なるネタバレ注意!!
三巻の終盤において、彼女は、突如狂三に銃を向けるようになる。それは、長い間捕らえられている間、ひたすら生き残り自由になれる方法を考え続けていたからであり、また、違う名前を得たことにより、『時崎狂三』という存在から離脱したからであった。彼女は自らが『時崎狂三』としての道を外れた存在であることを自覚しながら、それでもなお狂三と戦うことを決めたのだった。そして、狂三に、実は彼女も分身体であるという事実を突き付け、彼女の動揺を誘うが、自分が分身体でも構わないという狂三の強い心の前に、最後の最後で引き金を引くことが出来ず、そのまま彼女に撃たれた。実は、彼女は白の女王(クイーン)に時間を奪われただけでなく、狂三が恋焦がれているあの人の記憶も奪われていたのだ。そして、狂三一人分の力では敵わない白の女王を倒すために、狂三に自身を〈時喰みの城〉で、存在そのものを吸わせ、消滅した。
――かに思えたが、シスタスの存在を吸い上げることによって、その記憶を得、さらに分身体では使えないはずの【八の弾】を使えるようになった狂三がその弾を使用したことによって復活した。