概要
世界樹ユグドラシルに住んでいるといわれるリスの名を冠する、ウッドマン卿により設立された“精霊との対話による空間震災害の平和的な解決”を目指し結成された秘密結社。
なお、琴理曰く“士道をサポートするために作られた組織”らしい。
アスガルド・エレクトロニクスというDEM社を除けば唯一、世界で顕現装置を製作できる企業が母体となっており、その技術はDEM社をはるかに凌駕している。厳密に言えば、アスガルドが凌駕している技術を持つのではなく、DEM社から当時の技術開発部部長であったカレンやDEM社の創業メンバーであったウッドマン卿が離反したために技術の開発速度を遅らされたというのが正しい。つまりは本来の技術の進行速度という点においてはアスガルドが正当な速度を持っている。
同企業が誇る空中戦艦〈フラクシナス〉を拠点とし、最高幹部連である円卓会議の元、五河琴里を最高司令官とし、精霊の保護の名の下に(性格などにいろいろ問題はあるものの)様々な有志が結集し結成された。
その“精霊”との対話による空間震災害の平和的な解決”の理念を掲げているため、“精霊を武力により抑え込み空間震災害を解決する”立場のASTやSSS、そしてそれらに表向きは協力関係にあるDEM社とは敵対する関係であり、とくに後者のDEMとは創立者であるウッドマン卿とDEM社社長アイザック・ウェストコットとは深い因縁があるため、いずれは戦う事を宿命づけられている。
なお、創設者であるウッドマンと彼の派閥以外の人物はDEM社と同じく精霊(正確には大元となる“霊結晶”)を利用して一儲けを企む私利私欲の為に平気で他人を利用したり切り捨てる人物たちであるため、琴理自身は<ラタトスク>を(ウッドマンを除く)全く信用していないことが12巻において判明した。
円卓会議議長
ローランド・クライトン
円卓会議議長の1人であるブルドックのように吠え癖のある男。名前が判明したのは12巻。
短絡的かつ単純な人物で、さるルートから琴理とウッドマンしか顕現を許されていない士道が暴走状態に陥った際の緊急手段<ダインスレイブ>の起動キーの複製を入手し、暴走した士道を垣間見て恐慌状態に陥り彼を殺害しようとしたが失敗。
その勝手な振る舞いに激昂したウッドマンにより何らかの処分を下された。テレビアニメでは登場しない。
フレイザー・ダグラス
円卓会議議長の1人であるネズミのようなやせぼそった容姿の男性。名前が判明したのは12巻。
その容姿相応に狡賢い男で、自身の手を汚さずに他人を利用して自身は安全圏から事の成り行きを見守る最低な人物。
自身の関与を隠してクライトンに<ダインスレイブ>の起動キーの複製を手渡し、彼に暴走した士道の殺を実行させようとするが失敗。
その後、クライトンに処分を言い渡すウッドマンに不服申し立てを進言して喰らいつが、既に自身の関与を悟られていたため、彼にその事を突き付けられるとそれ以上は何も言い返せなかった。テレビアニメでは登場しない。
キリアン・オルステッド
円卓会議議長の1人であるカートゥンに登場する意地悪そうなネコのような容姿の男性。テレビアニメでは登場しない。
秘書(?)
司令官
解析官
食客(?)
副指令
フラクシナス管理AI
フラクシナスメンバー
精霊の保護の名の下に集まった様々な有志たち。
いろんな意味で危ないド変態・神無月亮平は別格としても、彼らもまた、様々な問題を抱えた、いろんな意味で危ない人たちではあるが、基本、良い人たち。
最高司令官・琴里を崇拝しており、彼女を自分達の女神として崇め湛えているその姿勢は一種の新興宗教じみており、彼女を喜ばす為ならばたとえ火の中水の中、あるいは犯罪紛いの行為(盗撮や盗聴、ただし一応は自主規制している個所もある)をしてでも達成しようとする(琴理本人にとって場合や行為によっては、はた迷惑極まりない)狂信的なものである。
そんな個性豊か(?)人物たちをここで紹介する。
川越恭次
(かわごえ きょうじ)
頭に一本の白いメッシュが特徴的な男性。通称〈早すぎた倦怠期(バッドマリッジ)〉。5回の結婚と離婚を経験した恋愛マスター(早い話がバツゴ)。
5巻にて琴理をデレさせるために立てたデートプランは2人との仲を急速に縮める内容が好評を発し(もちろん士道、令音、琴理を除く内輪内で)、『琴理賞』(神無月が勝手に作った、琴理の写真が貼られた手作りのメダルを授与されるフラクシナスメンバー内では最高の栄誉)級だと褒め称えられた程の(何かが違っている気がするが)策士っぷりを披露したことがある。
幹本雅臣
(みきもと まさおみ)
金の力(財源は不明、借金の可能性あり)で夜のお店のフィリピーナに大人気なことから付いた通称が〈社長(シャチョサン)〉と名付けられた冴えない姿の中年男性。
そんな彼だが、こう見えても既婚者であり3人の子供の父親でもある(そのため家庭内でのいざこざは耐えないと推測させる)。
ちなみに子供に達の名前は上から順に美空(ぴゅあっぷる)、振門体(ふるもんてぃ)、聖良布夢(せらふぃむ))と変な名前を付けていたため、それを知った琴理に激怒され、子供たちの即刻の改名と学校を転校しろとの勅令を受けてしまった(本人曰くどこも同じような名前なので大丈夫だと思っていたらしい…)。
そのほか、5巻にて琴理をデレさせるために立てたデートプランは彼女の大好物のチュッパチャプスを大量にプレゼントするという妙にセコイものだった(もちろん速攻却下されている)。
とある理由により士織ちゃんモードになった士道に (そういう気が有るという意味ではなく純粋に女性として観た感想として) ××を本気で迫るなど、かなり犯罪紛いな行為をしたことが有る(もちろん速攻、頭を殴られるという制裁を受けている)。
中津川 宗近
(なかつがわ むねちか)
眼鏡が特徴の自称100人の嫁を持つ男(ただし3次元世界の住人かどうかは甚だ怪しい)。
通称〈次元を超える者(ディメンション・ブレイカー)〉。
5巻にて琴理をデレさせるためにデートプランを立てるために彼女の最近は嵌っていることの情報収集のために、琴理の友達の一人に変出者を装い、情報を聞き出したことがある。
ここまで来ると、ただの危ないオタクじゃないかと突っ込みたくなるが、こんな彼のオタク魂(?)が役に立った事もあり、精霊・誘宵美九が殆ど人前に姿を決して見せることのない謎の人気アイドルとして活動しているというかなりマニアックな情報を把握していたり、裏ルートでその極秘ライブ映像を手に入れたことが誘宵美九に関する情報を殆ど掴んでいなかったラタトスクの窮地を救った事もある。かつては同人界における大物MUNECHIKAと呼ばれていたことがある。
14巻ではブリッジに置いていたフィギュアをDEMの魔術師に壊されたことによる怒りで魔術師ですらただの人間である彼が魔術師をたった一人でぶちのめすという快挙を成し遂げた。
箕輪 梢
(みのわ こずえ)
CV:うさみともこ
愛が深すぎるがゆえに法律で愛する彼の半径500メートル以内に近づくことを禁じられた(早い話がストーカー行為をして対象者に半径500メートル以内に近づくことを禁じられたとは突っ込んではいけない)、通称〈保護観察処分(ディープラブ)〉の異名を持つ癖のかかったショートヘアが特徴的な女性。
9巻にて士道と詩織ちゃんへと変身させた際、化粧のノリが良い若い彼のことを少し羨むようなセリフを吐いたことが有るため、結構な年齢だと推測される。
椎崎 雛子
(しいざき ひなこ)
何故か恋のライバルに次々と不幸が訪れる長い黒髪と前髪で片方が隠れている事が特徴的な午前二時の女、通称〈藁人形(ネイルノッカー)〉。
恋のライバルに次々と不幸が訪れるが明らかに呪い(藁人形を持っていることから丑の刻参りか?)を掛けていることが原因としか思えないのだが、その事についてはあまり言及しないほうが良い。
容姿を見る限り、ラタトスク内では比較的若い人物のようで、実戦の経験が少ないため、機関に入る際、実戦が有る可能性を事前に聞いてはいたが、実際に遭遇した時は直ぐに琴理へと助けを求めるシーンがある。
また、アニメ化に伴いデザイン書き起こされた際、イラストレーターのつなこ氏が一目で気に入ったらしく、(作者に頼んで出番を増やしてもらい)他のメンバーと違い、結構活躍する機会が与えられ、〈アルバテル〉の襲撃や美九の破軍歌姫(ガブリエル)による洗脳などの危機的状況に襲われているが、いずれも運良く難を逃れている。
そして遂に9巻にて、他のラタトスクメンバーを差し置き、念願の(?)押し絵デビューを果たした。
14巻ではDEMの襲撃に際し、藁人形の呪いで敵魔術師の足止めという活躍を見せた。
主な戦力
空中戦艦
フラクシナス
CR-ユニット
ヴァナルガンド
真那専用に調整されたCR-ユニット。武装はレイザーの刃がチェーンソー状に走る剣のレイザーエッジ〈ヴォルフテイル〉と魔力砲を内蔵する狼の顎のような形状のクラッシャー〈ヴォルフファング〉の二種。
※1説明がない人物がそれぞれのリンク先を参照されたし。
※2崇宮真那は厳密にはDEM社及びASTのメンバーだが、現在はDEM社から離反・退社し、ASTを抜けラタトスクに協力しているため便宜上ラタトスクメンバーとしてカウントしている。