概要
ロシアとペルーの関係（ロシアとペルーのかんけい、ロシア語：Российско-перуанские отношения、スペイン語：Relaciones Perú-Rusia、英語：Peru–Russia relations）は、ロシアとペルーの両国関係の事である。両国は間違い無く地理的に離れているが、歴史・精神・伝統・友好的で長年に渡る両国関係の良い例である。
両国の比較
| 国名 | 政体 | 現在の首脳 | 国土 | 人口 |
|---|---|---|---|---|
| ロシア連邦 | 半大統領制 連邦共和国 | ウラジーミル・プーチン | 1712万5191平方キロメートル | 1億4718万2123人（2021年10月） |
| ペルー | 大統領制 共和国 | ペドロ・カスティジョ | 128万5216平方キロメートル | 3123万7385人（2017年10月） |
歴史
1863年1月にロシアとペルーは、ミゲル・デ・サン・ロマン大統領の時代に初めて外交関係を確立した。ロマンは両国間の外交関係を確立するプロセスの開始を意図し、1862年10月に手紙を通じて皇帝のアレクサンドル2世に連絡を取った。ペルーの外交官のホセ・アントニオ・デ・ラヴァルは1873年10月に全権公使に任命され、友好通商航海条約に関する交渉の議長を務めた。ラヴァルの訪問の理由は、両国が最初の「ペルーとロシアの間の友好通商航海条約」を締結する為であり、この協定は1874年5月にサンクトペテルブルクで締結された。
1917年9月にロシア帝国が崩壊し、これらの両国関係はソ連になるまで続いた。しかしペルーが外交関係を樹立したのは、1969年2月になってからである。1970年5月にペルーはアンカシュ地域を深く襲った地震に見舞われ、これに対してソ連は多額の人道援助を実施した。この救援物資の輸送中に1機のアントノフAn-22が墜落し、搭乗していた全員が死亡した。この事件と一般的な大陸横断支援は両国関係を改善する上で重要であり、モスクワのペルー大使館は同年7月に両国の連帯の日を祝った。
1991年12月のソビエト連邦の崩壊に伴い、ペルーは同月にロシア連邦をその後継国として承認した。2010年11月にロシアとペルーは査証免除協定を締結し、2011年6月にこれを発効させた。
