CV:阿部敦
概要
物語の主人公で、人間の男性。
二十代をブラック企業に務めて体を壊し、三十代は死ぬまで病院生活した末に享年39歳、という何気に悲惨な過去がある(実は創造神の個人的失敗により火楽の人生にデバフがかかっていた)。死後に神と対面し、創造神の色々な事情(創造神自身の仕事による失敗で火楽を不運の人生に巻き込んで最終的に病死させた罪悪感)もあって異世界転移することとなった。
その際に神から『二十代まで若返り』・『万能農具』・『健康な肉体』・『初心者パック』といった特典を与えられ、自身が望んだ『あまり人の居ない場所』(実際は人が皆無の場所)へと転移させられる。当初は万能農具で土地を開拓し一人で生活していたが、次々と現れる移住者達と協力して村を発展させてゆく。
性格は理性的で温厚、かつ行動派。ただしネーミングセンス皆無に加え、現代日本人的な暢気さや天然ボケの傾向があるため、読者視点ではやたら危なっかしい。普段が温厚な反面、自分が築き上げた村・畑・家族に危害を加える敵には、容赦なく苛烈な対応をするという一面も見せる。異世界ということもあり、元の世界とのギャップに困惑しつつも異世界のルールに適応して意外と逞しく生きていく。
戦闘力は本人としては低いと思っているが、《万能農具》と《健康な肉体》の相乗効果により死の森という過酷な環境で生き残り、事実上の敵無し状態となっている。
また『万能農具』を内蔵しているためか、感覚の鋭い者たちからは「神に似た気配を持つ」と評されており、丁重に持て成されている。その反面、異世界人なせいか魔力や魔法的才能が皆無という大きな欠点も併せ持つ。
ヒラクは村の男女比の極端さに嘆いているが、夜の問題に悩まされたルーとティアが7人のハイエルフが移住させた辺りからヒラクは周囲に流されるままに女性達と関係を持ち沢山の子を儲けていく(全年齢作品なので濡れ場は省略されているが)。
開拓してる土地は《死の森》と呼ばれており、魔王ですら死を覚悟するほどの危険地帯。そこで王侯貴族を越える水準の文明的生活(所々ブラックテクノロジー)していることから、色んな人物・勢力から重要人物視されている。
村での役職は「村長」であり、人口増加にともなって増設された一村~五村においても村長という立場に就いている(各村の代表はあくまで村長代理)。また、港町シャシャートの飲食店《カレー屋マルーラ》の開業に伴い、肩書きに「店長」も追加されるようになった。(ハイエルフ移住直後のヒラクの過去の役職に「領主様」や「大村長」というのがあったらしく訂正に時間がかかったらしい。ちなみにヒラクの役職について部下に質問された時の魔王は彼を「新魔王」または「超魔王」と表現していた。)
また13年目の春以降はザブトン主催の新春パレードに参加。始祖さん・竜王ドース一家・魔王&四天王たちがノリノリで参加するなど年々規模が拡大しており、並みの王族を越える人望と権力を得たことを確固たるものとしている(もっとも本人としては「周囲の希望に乗ってあげた」だけなのだが)。