概要
中世~近世にヨーロッパで使用された両手剣の一種。『タック』とも。
特徴としては、1m近くの長さ(ものによっては2m弱)あるにもかかわらず刺突に特化し、刃をもたない為に振り回しての斬撃には向かない潔い仕様になっている仕様が挙げられる(その為、両手剣にしては比較的軽くはなっている)。
これは、スティレットやレイピアと同様に、「鎧を叩き切る」のではなく「鎧の隙間を突く」のを目的としている為であるが、見た目以上に刀身は頑強であり、ドイツでは『パンツァー・ステッチャー(強引な直訳だが『鎧刺突剣』)』とも呼ばれる。
また、両腕で握り易くする為か、グリップの長さが30cm以上に達する。
タグとしては、スティレットを長くしたような感じの剣が描かれた作品に割と使われている。
余談
上記の武器を片手剣用にグリップを短く改良した物を『コリシュマルド(製作者のオットー・ヴィルヘルム・フォン・ケーニッヒスマルクのフランス語読み)』『ヴェルダン』『ビルボ』等が存在する。