「力を持っていながら、それを使わないのは愚か者のすることだ」
CV:増谷康紀
概要
綾小路清隆の父親。天才を育成する教育機関「ホワイトルーム」の運営者。元政治家であり、関係者からは「綾小路先生」と呼ばれている。
日本という国に対してほぼ全ての場所に手を回すことのできるほどの権力を持っている。政府が運営する高度育成高等学校は少なからず敵地であると考えている。
息子の清隆とは互いに親子という認識を持っておらず、互いに淡泊な対応をしている。
アニメのクレジットでは、綾小路父と表記されている。
人物
自分が絶対だと確信する程の傲慢さと、敵対する人間を一切の躊躇なく破滅させる非情さを併せ持つ性格。また、様々な所から恨みを買っているようで、トイレにまでボディーガードを連れ歩くなど非常に用心深い面もある。
突出した頭脳や身体能力には恵まれなかったが、いつまでも膨張し続ける『野心』の持ち主であり、現在の地位まで上り詰めた。坂柳理事長曰く「決して天才やエリートというわけではないが、その精神力で敵をねじ伏せてきた」とのこと。
ホワイトルームに数百人の子どもを幽閉し、学問・武術を含むあらゆることを学ばせる徹底した管理教育を施している。
中でも息子の清隆のことは「自身の最高傑作」として誇りにしており、彼を「いずれ自分を超え日本を動かしていく存在」と呼んでいる。
動向
初登場は7巻。
しかし、綾小路の回想で1巻から彼と思わしき人物の台詞が出ており、度々綾小路の中であの男とその存在が言及されている。
アニメでは綾小路の過去回想という形で、1期から出演している。
本編開始から1年前、何らかの理由でホワイトルームの稼働を停止しており、執事の松雄が自分に逆らって清隆をホワイトルームから逃げ出す手引きをし、高度育成高等学校に逃げ込まれる。
一方、清隆の入学が決まってから高度育成高等学校に入学の取り消しを求めていたと思われ、7巻時点でようやく来校を許可されている。校長と話を付けて、清隆に直接自主退学を命じるが、当然のごとく拒否される。そこへ登場した坂柳理事長にも退学の正当性を論駁され、清隆の強引な退学は事実上不可能になってしまった。
以上の経緯から、無理矢理にでも清隆をホワイトルームに連れ戻そうと暗躍を始めることになる。
まずは坂柳理事長の汚職を捏造し、彼を停職に追い込み、月城を理事長代理として、高度育成高等学校に送り込んでいる。
清隆が進級してからは、彼を連れ戻すためにホワイトルームの5期生を刺客として潜入させている。
過去編である0巻では与党の政治家としてホワイトルーム設立に奔走した姿が描かれている。しかし、政界の事情が変わったことで、師事していた直江に切り捨てられ、高度育成高等学校に深く関与する鬼島とも敵対することになった。
人間関係
息子。
息子と言っても書類上のみでの繋がりであり、お互いに親子としての情は欠片も存在しない。ホワイトルームの最高傑作として、自分の計画の為にいずれ後継者にしようと目論んでいる。
元協力者。
かつては坂柳理事長も男の計画に賛同していたらしく、今でも尊敬しているらしいが、内心では将来の子供たちの為にホワイトルームのことは素直に応援出来ないと称している。しかし、清隆を入学させたのは完全に彼の独断であることが7巻で明かされている。
協力者。
成守を謹慎に追い込んだ後、彼を理事長代理として高度育成高等学校に送り込んでいる。篤臣の最終計画に一定の理解は示しつつも実現性には疑問を呈していた。
松雄
元部下。
ホワイトルームの稼働を停止させた1年間だけ、清隆の世話や監視・管理を任せていたが、高度育成高等学校に逃げ込む手引きしたことで、彼を追い込む形で息子共々悲惨な末路を迎えている。
市民党の幹事長。政治家時代に師事していた政治家。
現内閣総理大臣。現在は敵対関係にあり、ホワイトルーム停止の遠因とも言える人物。